2018 Fiscal Year Research-status Report

日本人学習者におけるレベル別韓国語表記指導法の開発

Research Project

Project/Area Number	17K02942
Research Institution	Tokai University
Principal Investigator	キムミンス東海大学, 国際教育センター, 講師 (20734833)
Project Period (FY)	2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords	日本人韓国語学習者 / 韓国語正書法 / 分かち書き / 表記
Outline of Annual Research Achievements	30年度は、前年度に引き続き、日本人韓国語学習者における分かち書きの意識調査および使用実態に関するアンケートの収集および分析を行った。当初予定していた本学の日本人学習者の作文におけるデータが十分に得られなったため、駐日韓国大使館韓国文化院の世宗学堂の協力を得て、韓国語教員および日本人学習者における分かち書きに関する意識調査および分かち書きの使用実態についても調べた。本年度は主に以下の1．と2．に取り組んだ。 1．日本人学習者の作文における分かち書き誤用の使用実態および原因の分析日本人韓国語学習者の作文に現れる分かち書きの使用実態を調べ、その使用実態と原因から見えてくる現行の分かち書き規定の問題点とその改善策について考察を試みた。その結果を「日本人韓国語学習者の作文における分かち書きの誤用に関する一考察」という論文にまとめ、『韓国語教育研究』に発表した。また、日本人韓国語学習者の作文における分かち書きの誤用の原因をオンライン辞書ツールの使用といった環境的な側面から考察し、その研究成果を第9回日本韓国語教育学会にて発表した。 2．韓国語教員とレベル別日本人韓国語学習者における分かち書きに関する意識調査駐日韓国大使館韓国文化院の世宗学堂の韓国語教員と初級・中級・上級の日本人韓国語学習者における分かち書きに関する意識調査を行い、その考察結果を「分かち書きにおける韓国語教員の意識調査－世宗学堂の教員を中心に－」（『異文化交流』）、「日本人韓国語学習者における分かち書き認識に関する一考察－世宗学堂の学習者を中心に－（『東海大学紀要』）という研究論文により研究成果を発表した。
Current Status of Research Progress	Current Status of Research Progress 3: Progress in research has been slightly delayed. Reason 当初予定していた本学の日本人学習者の作文におけるデータを十分に収集できなかったため。
Strategy for Future Research Activity	今後は研究計画に則って研究を推進し、未実施の課題についてはデータ収集および分析を行い、研究内容を一層深める。当初予定していた本学の日本人学習者の作文におけるデータは十分に得られなったが、駐日韓国大使館韓国文化院の世宗学堂の協力を得て、韓国語教員およびレベル別日本人学習者を対象としたアンケート調査を行ったので、その分析に主に取り組む予定である。
Causes of Carryover	アンケートの実施・分析が予定より遅れ、旅費、物品費などがあまり発生しなかったことが挙げられる。未使用額は2019年8月23日（金）に予定している国際シンポジウムの開催費用（謝金など）などに充てることにしたい。