2021 Fiscal Year Research-status Report
英語教師の省察を促す「授業研究」の機能とあり方に関する研究
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17K03006
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
岡崎 浩幸 富山大学, 学術研究部教育学系, 教授 (20436801)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加納 幹雄 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 教授 (70353381)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 授業研究 / 高校英語教師 / 授業後検討会 / 参観者の学び |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナの影響で計画していた授業研究は実施されずまとめに至っていないが過去のデータをもとに高校英語教師が授業後検討会で何を語り、何を学んでいるのか過去の分析方法とは異なる視点から、2018年に実施された授業後検討会における英語教師の発言の分析結果の一部を報告する。大谷(2008)が開発した質的データ分析方法(SCAT)を援用し、参観者10名の高校英語教師の発言をもとにストーリーライン作成し、授業研究(授業参観や授業後協議会)から何を学び、それを今後の自己の授業実践にどのように生かそうとしているのかを明らかにした。参観者は授業参観後、3つのグループに分かれて全員が2分程度付箋のメモもとにそれぞれの思いを語り合った。参観者教師の省察において共通する点を3つにまとめた。 1 参観者は、生徒の意欲向上、理解度の深化、活動への取り組みやすなど生徒の目線から、授業者の指導や手立てを評価していることが分かった。これは今後の自己の授業にも取り入れ生徒の意欲向上、理解の深まり、活動への取り組みやすさの向上へとつながると考えられる。 2 授業者の思いや願い(今後改善したいこと)に応じるために、授業の実態に即した具体的な代案を参観者の教師の多くは示した。このことは自分が似たような問題に面した時に自分事として解決案を工夫するのに役立つことになる。 3 参観授業で課題と思われる点を指摘する際、生徒の学ぶ姿をもとに代案を示した。これはメタ認知的に自分も似たような課題に面した際に解決案を考えることに結びつく可能性がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ等で高校で授業研究(授業後検討会)を実施できていないため成果のまとめが十分にできていない。
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Strategy for Future Research Activity |
現在作成中のまとめ論文を完成させ発表および投稿し、本研究のまとめとしたい。
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Causes of Carryover |
コロナのため、予定していた学校訪問ができなくなり、旅費の支出等ができなかった。今後、まとめ論文を完成させ発表および投稿し、本研究のまとめとしたい。
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