2018 Fiscal Year Research-status Report
奥能登における真言宗結衆寺院の総合調査-町野・中居・木郎三結衆を対象として-
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17K03083
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Research Institution | International College of Technology, Kanazawa |
Principal Investigator |
宮野 純光 国際高等専門学校, 一般教科, 教授 (20413768)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 眞言宗 / 寺院資料 / 奥能登 / 結衆寺院 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、町野結衆の寺院では29年度に調査の終わらなかった金蔵寺、法華寺、佐野寺の3カ寺での資料調査を進めていった。金蔵寺の資料については過去の科研費、平成29年度の調査でも終了できなかった膨大な量の資料群であるが、漸く終了が見えてきている。法華寺、佐野寺に関しては、資料の写真撮影、調書の作成を進めたが、まだかなりの量が未調査であり、調査にうかがえなかった西光寺の調査と合わせて次年度の課題である。 輪島市の金蔵寺の旧蔵資料の調査については、京都種智院大学、和歌山高野山大学の各図書館での追跡調査を実施した。種智院大学では6月、11月、2月の3回に亘り調査を実施し、約200件の資料の内、180件程の調査を終えた。高野山大学で確認された約100点の資料は10月の調査で調査を終えることができた。 町野以外の地域では、中居結衆の一乗院、来迎寺での調査を行った。一乗院については概ね終了し、来迎寺に関しては多くの資料が確認されたため、継続して調査を行う必要がある。木郎結衆については、予定していた不動寺の調査が中止となったため、来年度の実施を計画したい。 当初予定にはなかったが、能登の真言宗寺院との関係が深い和歌山高野山の親王院の蔵建て替えに伴い、一部の資料を閲覧する機会を得た。江戸時代を中心に、奥能登の結衆寺院に関係する資料もいくらか確認されており、今後、考察していきたい。 上記の調査による所蔵資料、僧侶などのデータを整理し、以前の科研費調査のデータと統合し、来年度以降の研究の深化につなげていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成30年度までに多くの資料データ収集を行っているが、データの整理は追いついておらず遅れ気味である。 また、町野結衆の寺院では、法華寺、佐野寺、西光寺で資料群が確認されているが、まだ未調査のものが多くあり、中居結衆の来迎寺では調査に着手したがこちらも未調査資料がある状況である。木郎結衆の不動寺では日程が合わず30年度には調査が実施できておらず、町野結衆の残り寺院、中居の来迎寺と合わせて調査の終了を急ぐ必要がある。 全体として、データの整理状況、未調査の資料数を考え、「やや遅れている」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
町野結衆では、未調査資料がある金藏寺、西光寺、法華寺、佐野寺の資料調査を継続させ、終了させたい。中でも法華寺、佐野寺に関しては未調査の典籍等の数がかなり残っているため、早急に対応していきたい。 金藏寺の旧蔵資料調査では、種智院大学図書館の所蔵資料調査があと僅かであり、速やかに実施すると共に、昨年確認した高野山大学図書館所蔵のものと合わせて金藏寺所蔵資料について考察・検討していきたい。 平成30年度に着手した中居結衆の来迎寺、平成29年に着手した木郎結衆の不動寺にも未調査の資料がかなりあり、調査を終了させ、町野結衆との比較検討、関係の考察を行いたいと考えている。 上記の、調査をのほか、以前の科研費による調査、高野山親王院での調査をもとに、データの整理、考察を進め、年末をめどに成果報告会、年度末には報告書の作成・配付を行い、成果の公開に努めたいと考える。
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Causes of Carryover |
予算執行の大部分が研究代表者及び研究協力者の調査費用(国内旅費・謝金)となるため、調査を実施するには見たない金額の端数が出ることとなった。 次年度の助成金と合わせて調査費用(国内旅費・謝金)として使用する予定である。
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Research Products
(1 results)