2019 Fiscal Year Annual Research Report
On the Concept of Folklore in a Region: Its Penetration and Embodiment
Project/Area Number |
17K03268
|
Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
山田 嚴子 弘前大学, 人文社会科学部, 教授 (20344583)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 泰明 天理大学, 文学部, 准教授 (10409956)
仁平 政人 東北大学, 文学研究科, 准教授 (20547393)
恩田 睦 明治大学, 商学部, 准教授 (50610466) [Withdrawn]
小池 淳一 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (60241452)
小島 孝夫 成城大学, 文芸学部, 教授 (60286903)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 郷土研究 / 博物館史 / 民具 / 民俗学 / 地方史 / アチック・ミューゼアム |
Outline of Annual Research Achievements |
晩年の渋沢敬三が指導した民間博物館である小川原湖民俗博物館の旧蔵資料の調査と博物館史、民俗学史、郷土史、文学史的位置づけを行った。 研究分担者の小島孝夫は、残された民具カードと元学芸員の桜庭俊美氏からの聞き取りによって三沢市に移譲された民具の同定作業を試みたが、民具に付けた個票がはがれたものが多く、同定にはさらに時間が必要であることが分かった。研究分担者の丸山、仁平、小池、山田、研究協力者の福島春那は、昨年度に続いて、それぞれの研究課題による位置づけをおこなった。その成果は『第71回日本民俗学会年会茨城発表要旨集』77-81頁「グループ発表 地方民間博物館とその時代ー小川原湖民俗博物館の軌跡ー」(2019年10月刊)に示した。研究代表の山田嚴子は、研究分担者の小池淳一とともに、八戸市の是川縄文館に移譲された小川原湖民俗博物館旧蔵資料のウルシと関わる民具の調査と、青森県立郷土館に移譲された信仰、食の民具を調査し、移譲されたものの確認とバックデータの有無、活用の状況を確認し、小川原湖民俗博物館のコレクションとしての価値を損なわないためのネットワークの必要性について、当該博物館の学芸員らと認識を共有した。 仁平政人は、中河与一に関わる論攷を『郷土作家研究』39号に投稿し掲載された。また、小池淳一は青森県民俗の会例会(12月18日)に「青森県域の民俗研究史における中道等の位置」を発表した。 科研の3年間の成果をまとめた研究調査報告書『地方における「民俗」思想の浸透と具現化ー渋沢敬三影響下の民間博物館ー』を地域未来創生センターから刊行した。この中に弘前大学に寄託されている文書資料の目録を収録した他、残されていた渋沢敬三と杉本行雄の十和田科学博物館開館の際の挨拶の翻字の全文、三沢市に収蔵されている「小川原湖民俗博物館民具カード」の情報、中道等、中河与一、渋沢敬三に関わる論攷を収録した。
|
Research Products
(8 results)