2019 Fiscal Year Annual Research Report
How should we consider the "dignity of the dead" in constitutional law and cemetery law ?
Project/Area Number |
17K03373
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
田近 肇 近畿大学, 法務研究科, 教授 (20362949)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片桐 直人 大阪大学, 高等司法研究科, 准教授 (40452312)
上田 健介 近畿大学, 法務研究科, 教授 (60341046)
重本 達哉 大阪市立大学, 大学院法学研究科, 准教授 (60584042)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 墓地埋葬法 / 信教の自由 / 死者の尊厳 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度は、前年度に引き続き、諸外国の墓地埋葬法制において「死者の尊厳」がどのように考慮されているかについて分析を続けるとともに、また、国内において現在墓地・葬送に関して問題が指摘されているイスラム墓地の問題について情報を収集することに努めた。 具体的には、令和元年11月27日、宗教法人日本ムスリム協会においてイスラム式の葬送とはどのようなものか、わが国のイスラム教徒にとって現行の墓地埋葬法にはどのような問題があるかなどについて聞取り調査を行った。そのうえで、翌28日、同協会の管理・運営するイスラム霊園の現地調査を行った。また、令和2年2月11日には、清水霊園イスラーム墓地の現地調査を行った。これらの調査により、イスラム教の葬送がどのようなものかを自らの目で確かめると同時に、葬送に関してわが国におけるイスラム教徒がおかれている実情を知ることができた。 また、本研究の一部をなすイギリス墓地埋葬法制の研究について、令和元年6月8日に国士舘大学で開催された第78回宗教法学会で報告を行った。 さらに、本研究に先立って科研費を受けて行った研究及び本研究の成果を書籍として公表するための準備を進め、令和元年6月9日、9月14日、令和2年2月15日に開催した研究会において各自の執筆分担を調整し、その内容について本研究への参加者間で情報を共有しうたうえで、そこでの意見交換で得られたところを反映させるべく、各自の分担の執筆を行った。
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