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2020 Fiscal Year Research-status Report

持続可能な生物多様性農村社会共創のための経済システム設計

Research Project

Project/Area Number 17K03679
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

青木 恵子  九州大学, エネルギー研究教育機構, 准教授 (10546732)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 赤井 研樹  島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (20583214)
工藤 隆則  摂南大学, 理工学部, 講師 (80736695)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2022-03-31
Keywords稀少性生物 / 実験経済学 / 選択型実験法
Outline of Annual Research Achievements

課題3「持続可能な生物多様性農村社会共創のための経済システム設計」では、まず、生産者の生物多様性への保全の費用便益を、米農家を対象としたフィールド調査を実施した。その結果から農家の意識による違いが分かった。生物多様性の保全意識が高い農家は低い農家に比べて、保全費用を負担した。また、選択型実験法による保全に対する価値についても、意識高い農家は保全に対する価値も推計から高いことを示した。これらの結果を課題2の理論にフィードバックして理論の再構築に取り組んだ。次に、課題1・2との連携を図り、3つの情報公開制度を市場システムに組み込み、社会的に最適な稀少性生物保護が達成され得るシステムを検証するために、①第三者認証、②生産者による生産過程を公開、③消費者同士の情報交換をトリートメントとして、フィールド実験を行った。この実験では環境を同じ条件にするため、店舗の種類・規模・立地などを考慮した。各店舗においてお米コーナーで半年間程度販売してもらい、POSデータの提供を受ける予定であったが、2020年は結局コロナ感染により販売期間の延長はなく、中止になった。得られたデータ数は2ヶ月分の計627であった。推定結果から、①に比べて②と③は正で有意であった。しかし、このデータ数では十分な分析とは言えない。このため、2021年度にオンラインでの課題3のうち、現時点で有意性が示されているシステム②あるいは③に取り組む予定である。仮想環境になるが、どのシステムが良いかの検証にはなると考える。その結果と2か月分のフィールド実験の結果を合わせて論文とする。また、国際学会での発表を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コロナ感染のため実験実施が難しくなった。このため、オンラインでの実施に変更して研究を進めるために延長申請をした。

Strategy for Future Research Activity

研究実績の概要にも簡単に説明したが、課題1・2との連携を図り、3つの情報公開制度(①第三者認証、②生産者による生産過程を公開、③消費者同士の情報交換)の中で2020年2ヶ月分のデータによる推定結果から、①に比べて②と③は正で有意であった結果を踏まえる。2021年度にオンラインでの課題3のうち、現時点で有意性が示されているシステム②あるいは③に取り組む予定である。仮想環境になるが、どのシステムが良いかの検証にはなると考える。その結果と2か月分のフィールド実験の結果を合わせて論文とする。また、国際学会での発表を行う予定である。

Causes of Carryover

コロナのため、実験中止となり、代替案での実施を進めるため。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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