2021 Fiscal Year Research-status Report
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17K03852
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
大島 朋剛 神奈川大学, 経済学部, 准教授 (20619192)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 酒造業 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究「近現代日本における酒類消費に関する研究」は、当初令和2年度を最終年度とする予定であって、さらにそこから1年延長したが、結局のところ研究を取り巻く環境はほとんど好転せず、予定した研究も実施できたものは限定的であった。 本年度行った酒の消費に関わる研究の1つは、酒造容器に関する史料の調査である。令和3年8月には神戸大学に所蔵される酒造容器を扱う問屋の史料を閲覧・撮影し、それらの分析を進めた。酒の消費者の嗜好が変わる中で、容器に求められる機能がある時期変化したことを今後明らかにできるのではないかと考えている。 また、新型コロナウイルス感染拡大が収束に向かわなかったことにより、令和3年度にも予定されていた秋田県鹿角市における史料調査はすべて中止となった。研究実施者および研究協力者が神奈川、東京、兵庫に在住であり、それぞれ緊急事態宣言等で遠隔地へ出向いての調査等自粛が求められていたため、本研究の計画において重要な位置を占める、史料の整理(文書保存箱への移し替え)やそれらをしかるべき場所への移管を行うための作業等は全くといって進めることができなかった。 しかし、これまで実施してきた秋田県鹿角市の旧地主酒屋兼販売店に関連する調査から進めた研究内容について、更にそれを精緻化し、令和3年11月には秋田近代史研究会秋季研究会(於はなびアム)において、「鹿角郡花輪町旧関善酒店文書をめぐる諸問題-酒造家及び地主・名望家の側面から-」という題目で研究協力者2名との研究発表を行った。研究の対象となる秋田県の研究者からのコメントをいただけたことは大変有益であった。またそれに伴い、研究実施者と研究協力者2名の3名にて大仙市アーカイブズを見学し、現地の関連史料を発掘できたことについては、今年度の成果として報告しうる1つでもある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、令和3年度はやむなく中止となり実施できていない調査などがあるため。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の性格が史料調査を軸にしてその成果をまとめてゆくものであるため、新型コロナウイルス感染拡大の影響が続き、自由な移動もままならない状況の中では、その実施は難しいものがあったが、令和4年度についてはその制約も取り除かれていく状況となる中で、できることに絞って(秋田県で実施中の調査・作業の目途を立てる)取り組み、論文等の成果物として提出できるようにする。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、予定していた史料調査等の多くが実施できず、その旅費分などが未使用の形で残ってしまった。次年度は状況が改善されて調査などが再開されれば予定通り使用できると考えている。
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Research Products
(1 results)