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2017 Fiscal Year Research-status Report

災害後の起業家活動とネットワークのダイナミクス

Research Project

Project/Area Number 17K03916
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

品田 誠司  東北大学, 経済学研究科, 博士研究員 (80773077)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords東日本大震災 / 起業家 / 社会的ネットワーク / 利他性 / 集合知
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、「災害によるネットワークの変化が起業家の増加にどのように影響を与えるか」を解明することを目的としている。平成29年度は①社会的ネットワークと起業、災害時における社会心理学の視点からによる心理的な問題、災害時における人口移動やプロボノ、起業家が起業に関して利用したクラウドファンディングに関するサーベイ等を実施し、特にクラウドファンディングに関する起業家の社会的ネットワークの実態把握に向けたインタビューを実施した。②主として起業を支援する立場の者へのインタビュー調査を中心に行った。その結果、震災後に被災地へ移住した者、あるいはその後も継続して支援を行い、被災地の起業家に関するリスト作成等を実施している。③特に、起業家の中でも震災後の起業家に特徴的な社会的課題を解決するという視点で起業した者へのインタビューを始めている。④2013年実施の仙台市・札幌市・福岡市起業家調査のデータ分析も並行して実施し、起業家の動機に関する都市間比較の更なる解析も行っている。以上、本年度は4つの方向からの研究を行った。その結果、主として宮城県における事例調査に現在は留まるものの、被災地への人の移動を伴う新ビジネスの紹介、首都圏の人物による起業志望者へのビジネスプランコンテストの紹介、製品化を行うに当たっての被災企業とのコラボレーション、ネットワークの拡大によって関係者が連鎖的に拡大するという、社会的ネットワークの拡大等の事例を確認している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

平成29年度は、本職が従事している他業務で組織のトップの交代による人事異動や大規模な組織改正が起こるという申請時に全く想定できなかった事態が生じ、本職も組織の責任者の一人としてその対応については、膨大な時間の投入を余儀なくされた。そのため、当初予定されていた29年度分のアンケートやインタビュー調査に遅れが生じている。

Strategy for Future Research Activity

平成30年度は、他業務への対応が一段落したため、本研究に従事する時間が増加する見込みである。引き続き、インタビューとアンケートを岩手・福島県に拡大して実施していくとともに、首都圏の起業支援者への調査も行う。また、震災後7年経過した現在に起業した人物の調査と震災時の比較を行うことにより、起業動機の比較を行う。
更に、社会的ネットワークと災害における心理・ソーシャルキャピタルに関するサーベイを引き続き進めて行く。

Causes of Carryover

他業務に関する多大な時間投入を余儀なくされる等、本研究に要する時間を削減したため、支出が減少し、次年度使用額が増加している。平成29年度調査に予定した調査費用として使用する予定である。

URL: 

Published: 2018-12-17  

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