2018 Fiscal Year Research-status Report
多国籍企業の言語戦略と知識移転:日本企業の事例研究
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17K03917
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
金 熙珍 東北大学, 経済学研究科, 准教授 (40634530)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
板垣 博 武蔵大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (20125884)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 多国籍企業の言語政策 |
Outline of Annual Research Achievements |
3年間の科研期間中の2年目となる2018年度には、幅広くフィールド調査を進めながら、発見や考察をまとめ学会発表を行っていた。 まず、フィールド調査としては、8月のドイツ調査、9月から12月にかけての日本国内調査、12月の中国調査、2019年2月のタイ調査、3月の中国調査を通じて、10社以上の企業におけるデータの収集ができた。各企業の言語政策や、なぜ特定言語を公用語として策定しているのか、それによるメリット・デメリットは何かなど、言語政策と人材管理について豊かな情報を収集し、作成中の論文に反映した。それに加え、今後さらなる調査が可能な人脈が作れたことも大きな成果の一つである。 そして、2017年度からの研究内容と2018年度行っていたフィールド調査の成果を、1回の海外学会、2回の国内学会で発表した。それを通じて、関連分野の研究者と交流することができ、論文作成やジャーナル掲載に向けた貴重なアドバイスを得たり、刺激になるディスカッションを行うことができた。特に海外学会では、2019年度から開始する国際共同研究のための在外研究に備え、海外研究者とのネットワーク構築に力を入れ、意味のある成果が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
企業への調査を通じたデータ収集と、その成果をまとめた学会報告・論文執筆を進めることが2年目となる2018年度の計画であったが、おおむね計画通りの研究を進められたと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる2019年度には、2018年度まで行った調査と学会報告から得られた知見をまとめ、海外ジャーナルへの投稿に向かって作業を進めるつもりである。それと同時に、海外学会における活動を強化することで、海外における研究者との交流を通じて共同研究を模索していきたい。
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