2021 Fiscal Year Research-status Report
青少年期の短期海外経験がグローバルマインドセットに与える影響とそのプロセスの解明
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17K03968
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
小西 由樹子 早稲田大学, 商学学術院(ビジネス・ファイナンス研究センター), その他(招聘研究員) (10769920)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 海外留学 / 異文化適応 / Cultural Intelligence / International Experience |
Outline of Annual Research Achievements |
過去に行ったインタービュー調査を基に、論文「短期留学と異文化適応 ‐ニュージーランド語学研修に参加した日本人学生へのインタビュー調査‐」を制作した。インタビューデータを分析し、短期留学参加者15名のうち、異文化適応を達成したとみられる3人には、他の参加者と比べてほとんどの要因で違いがなかった。違いがあったのは、個人の要因の「人間関係のスキル」であった。異文化適応を達成した3人は、ホスト国の住民であるホストファミリーとコミュニケーションをとることによって、先行文献で異文化適応の選考要因と言われている「言語能力」が低いにもかかわらず、異文化適応を短期間で達成した。この論文はブラッシュアップして、発表を予定している。 また、2021年10月から新たにオンラインを活用した海外研修におけるCultural Intelligence の向上効果を検証する論文を制作中である。これは、海外とオンラインで繋いだ海外研修の2つのスタイル(参加者は一か所に集まる集合型研修、参加者が各自自宅からオンラインで参加するリモート型研修)で、Cultural Intelligenceの向上に差異があるかを検証するものである。現在データの分析が終了し、論文執筆を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
もともとは海外留学の参加者の分析を計画していたが、新型コロナウィルスの感染拡大により、海外渡航が出来なくなっている。 しかし、オンラインを活用した海外研修は実施できており、調査対象をオンライン海外研修に変更して研究を行った
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度に執筆した論文1本と現在執筆中の1本を発表する予定
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Causes of Carryover |
2021年度は海外渡航がかなわず、海外でのデータ収集、学会発表などの機会がなかったため。
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