2019 Fiscal Year Annual Research Report
The Relationship between Inter-industrialization of Intellectual Property and Technology Advantage
Project/Area Number |
17K03973
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
梶浦 雅己 愛知学院大学, 商学部, 教授 (60329597)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 康郎 兵庫県立大学, 経営研究科, 教授 (90303205)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 知財 / 国際標準 / 国際ビジネス / 業際ビジネス / ロイヤリティフリー / 業際化 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は学術的には国際ビジネス研究の理論的枠組みに依拠するが、既存の国際ビジネス研究においては、技術や資源の国際展開における困難性やその原因分析などに関する研究が多く、これを近年では新興国における市場開発に応用する研究が多くなってきている。だがその一方で、本研究が強く意識している IoT の分野においては、業界の枠を越え、さまざまな企業が集められながら技術の開発や活用策が練られるなど、確実に多くの技術分野で業際化の進展が確認されるようになってきている。 本研究では、国際ビジネス研究に対して業際化の視点を取り入れるなど、より実態に接近した調査活動ができるものと確信しており、同時に本研究の成果は既存の国際ビジネス研究においてはまだ踏み込まれていない領域に見いだせるものであると考えている。言い換えれば、「国際ビジネスの業際化」という新たな視点を持つこととなる。 最終年度となる今年度はこうした実態を整理した上で、最新の状況をもとに2編の論文にまとめ発表した。1編は多国籍企業研究で著名な研究者である米 Rutgers Business School教授のJohn Cantwell氏および立教大学名誉教授の林倬史氏の共編著Paradigm Shift in Technologies and Innovation Systems(Springer社)にて、International Standardization of the New Technology Paradigm: A Strategy for Royalty-Free Intellectual Propertyで発表し、またもう1編は多国籍企業学会より刊行された『未来の多国籍企業:市場の変化から戦略の革新、そして理論の進化』(浅川・伊田・臼井・内田監修、文眞堂)の所収された「知財の無償化と国際ビジネスの業際化」にて発表した。
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Research Products
(5 results)