2018 Fiscal Year Research-status Report
ビック・ピクチャデータ分析の方法論確立のためのシステム構築と基礎研究
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17K03992
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
江戸 克栄 県立広島大学, 経営管理研究科, 教授 (80318592)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ピクチャマイニング / 定性調査 / マーケティングリサーチ / ビッグ・ピクチャデータ |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、前年のテーマであった「ピクチャデータの基本的特性」について引き続いて研究を行った。特に、ピクチャをアップロードする行動や意識について焦点を当て、大規模なマーケティングリサーチを平成31年3月に実施した(スクリーニングサンプル数10,000人、本調査200人)。これらは、平成30年内における研究分析からの知見を十分に活かしたものであり、平成31年4月現在、継続的に研究・分析を行っている。基本的特性については、まだ十分な研究がこの分野で行われているとは言えず、さらなる研究が必要であると考えている。 また、本年度のテーマであった「最適適用領域」については、グローバル領域において有効であることを研究した。日本商業学会第68回全国研究大会(平成30年5月、日大)で、研究協力者とともに、「グローバルリサーチ発展のためのピクチャマイニングの有効性と課題-ピクチャとテキストに対する体験効果と順序効果-」の報告を行い、ピクチャマイニングの適用領域に関する議論を展開した。 さらに次年度の準備として、AIやビッグピクチャ・データと連動した研究の方向性を探った。新たな研究協力者(流通科学大学綿貫准教授)と研究の方向性と方法論を考察するための意見交換を行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者が平成30年度から経営管理研究科ビジネス・リーダーシップ専攻の専攻長として任命され校務中心に動かねばならなかったこと、平成30年西日本豪雨という未曾有の災害があり、広島県内の各市町村から、防災・減災に関するリサーチの依頼が多くあった。さらにはこれからの防災・減災とマーケティングやマーケティングリサーチとのありかたについての議論や研究等が重なり、当初の予定よりもやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き重要課題であるピクチャのアップロード行動に関する研究分析を行い、学会報告や論文として発表するとともに、ビッグ・ピクチャデータの分析方法論についても研究をしていく。当初は「ビック・ピクチャデータ分析のためのシステム構築と実証研究(平成31年度)」を行い、SNSにアップロードされるオープンなビック・ピクチャデータを利用したビック・ピクチャデータ分析をすることが最終的目標であったが、AI研究との連携によって、より効果的なビッグ・ピクチャデータ研究ができると判断した。
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Causes of Carryover |
研究代表者が平成30年度から経営管理研究科ビジネス・リーダーシップ専攻の専攻長として任命されたこと、また平成30年西日本豪雨によるリサーチ依頼が多くあったことから、本年度予定していたピクチャマイニングの国際比較のための現地視察と実査を行うことができなかった。そのため、次年度使用額が生じた。本年度に国際比較研究ができるような実施する体制を作り、研究遂行に当たる予定である。
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