2021 Fiscal Year Research-status Report
ビック・ピクチャデータ分析の方法論確立のためのシステム構築と基礎研究
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17K03992
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
江戸 克栄 県立広島大学, 経営管理研究科, 教授 (80318592)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ピクチャマイニング |
Outline of Annual Research Achievements |
ビックデータの分析に注目が集まっている中で、Instagramを代表とするピクチャ中心のSNS利用者が増加傾向にあるが、「ビック・ピクチャデータ」とその分析や研究は少ない。本研究は、ピクチャマイニング研究の知見から、ビック・ピクチャデータの活用のための課題を、データの「基本的属性」と「最適適用領域」の解明と考え、研究を進めていくものである。また、来るべきビック・ピクチャデータ活用の時代のための先駆的研究になることを目的としている。 平成30年度は、ビック・ピクチャデータ分析の「最適適用領域」そして平成31(令和元)年度は、ビック・ピクチャデータ分析のための「システム構築」と実証研究を行う予定であったが、度重なる研究環境変化によって本研究の進展させることができなかった。平成30年度は、平成30年度西日本豪雨災害によって被災したことで、優先順位の高い調査研究 を実施せざるをえなかった。また、翌春からの新型コロナウィルスに伴う専攻長業務の増加、さらにはピクチャマイニング分析の本質である対面で集合しての分析が大幅に制限されたことによって、研究が遅れてしまっている。 令和3年度は、これらの間に一部のメンバーが対面で研究会を実施することができた。ピクチャマイニング研究として、ハイブリッド型の研究分析の可能性について、検討を行い実施することを試みた。Zoomを用いたハイブリッド型の研究会では、写真が分析できるように、画像角度、カメラの精度、コミュニケーション方法について検討を行ったが、対面での分析方法と比べて著しく劣ることがわかった。 たた、対面での研究会ができたことにより、ビッグピクチャデータに対しての分析手法についての仮説形成を行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成30年西日本豪雨災害で広島県が被災し、関連業務をこなさなければならなかったこと、翌春以降の新型コロナウィルスにより、対面式の研究会が大幅に制限され、グローバル関係の研究や学会報告等も中止せざるをえなかったことを理由として、研究が遅れている実態がある。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度の当初の予定である、ビック・ピクチャデータ分析の「最適適用領域」に焦点を当てて、今後の研究を推進していく予定である。すでに収集してある「お花とその心理的効果」を題材にして、研究分析のための調査仮説とその設計を進めた上で、最適領域について研究を行っていく。さらに、「感情的価値」「経験価値」を中心とした商品・サービス、観光、ソーシャル領域(安全や危険性などの防災領域)、グローバル領域において、もっとも有用であると判断し、調査研究を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
平成30年西日本豪雨災害で広島県が被災し、関連業務をこなさなければならなかったこと、翌春以降の新型コロナウィルスにより、対面式の研究会が大幅に制限され、グローバル関係の研究や学会報告等も中止せざるをえなかったことを理由として、研究が遅れている実態がある。 平成30年度の当初の予定である、ビック・ピクチャデータ分析の「最適適用領域」に焦点を当てて、今後の研究を推進していく予定である。すでに収集してある「お花とその心理的効果」を題材にして、研究分析のための調査仮説とその設計を進めた上で、最適領域について研究のための調査費用、できる限りの対面研究会開催のための旅費等として使用していく予定である。
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