2022 Fiscal Year Annual Research Report
Fundamental Studies and Establishing Systems for Big Picture Data Analysis
Project/Area Number |
17K03992
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
江戸 克栄 県立広島大学, 経営管理研究科, 教授 (80318592)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ピクチャ / 定性調査 / 少数サンプル / ソーシャル領域 |
Outline of Annual Research Achievements |
本務校所在地である広島県では、平成30年西日本豪雨災害で広島県が被災し、関連業務をこなさなければならなかった。さらに、翌春以降の新型コロナウィルスにより、対面式の研究会が大幅に制限され、グローバル関係の研究や学会報告等も中止せざるをえなかったことを理由として、研究が遅れていた。ビッグデータとピクチャマイニングの有効性をグローバルに検証していくのが本研究の当初の目的であったが、グローバル研究の見通しが立たないこともあり、ピクチャマイニングの「最適適用領域」に焦点を当てて、研究を推進した。定期的に開催した研究会(月1回程度)で、次の領域について研究ピクチャマイニングを進めてきた。 1.感情的価値や経験価値を中心とした商品・サービス領域:「フラワーとその心理的効果」を題材にして、被験者にお花を3回送付、そのたびに心理テストを実施し、ピクチャとともに回答してもらった。回収した画像の要素を数値化し、それらの数値を入力集計することに成功した。それらをもとに、3回の時系列的効果や因果関係を含めた要因を分析した。令和5年秋に向けて論文として発表予定である。
2.医療・看護や介護などのソーシャル領域:看護や介護では、ピクチャ(画像)を用いた教育訓練を日頃から行っている。熟練した看護師の方が、状況を表す画像に対しての認知が異なるのではないかという仮説のもと、ピクチャマイニング研究を行った。非医療用の脳波計を用いて、脳内の動きを測定しながら、ピクチャに対する反応との相関について実験法を用いてデータを収集した。少数サンプルからの拡大推計に有意な研究結果が得られたことから、今後のピクチャマイニングの可能性を示すことができた。令和5年秋受理に向けて、海外研究誌に投稿している。
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