2023 Fiscal Year Annual Research Report
Factors Regulating the Developmental Trajectory of Learning Outcomes in University Students
Project/Area Number |
17K04384
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Research Institution | Kyoto Notre Dame University |
Principal Investigator |
尾崎 仁美 京都ノートルダム女子大学, 現代人間学部, 教授 (10314345)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松島 るみ 京都ノートルダム女子大学, 現代人間学部, 教授 (40351291)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 大学生 / ラーニングアウトカム / 大学教育 / 縦断調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、大学生におけるラーニングアウトカム獲得のプロセスを解明することである。これまで、大学入学時から3年間の縦断調査を実施し、ラーニングアウトカムの関連要因について、各学年における差異を明らかにしてきた。 2023年度は、3年間の縦断調査を元に、学業への取り組みの学年による変化パターンとラーニングアウトカムとの関連について検討した。学業への取り組みの学年差について、「学業への自主的取り組み」においては有意差はみられず、「授業に対する勤勉性」は2、3年より1年の方が高く、「グループワークへの積極性」は、2年よりも3年の方が高いことが示された。各学年における学業への取り組み方の個人差を検討するため、学業への取り組みの変化パターンについてクラスタ分析を行った結果、「学業積極型」「学業消極型」「積極性上昇型」「グループワーク消極型」の4タイプに分類された。学年と学業への取り組みタイプによるラーニングアウトカムの差異を検討した結果、学業への取り組みタイプによって、各学年のラーニングアウトカムに違いがみられることが明らかになった。大学3年間を通して授業や学業に積極的に取り組んでいる群は、他の群と比較して、批判的思考力や持続的学習力など、多様な力を獲得したと認識していることが示された。学業に消極的な群は、学業に積極的な群と比較するとさまざまな力の獲得が低いと認識されていたが、ラーニングアウトカムの変化を検討すると、他者と協働し関係を築く力や、意見を相手に伝える力等において、学年による向上が認められた。 本研究により、ラーニングアウトカムに影響する学年特有の要因が明らかになったとともに、大学生のラーニングアウトカムを捉える際には、一時点での評価や全体の中での位置づけのみでなく、学年の進行に伴う変化や個人の成長にも目を向ける必要性が示された。
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Research Products
(1 results)