2019 Fiscal Year Annual Research Report
Psychosomatic Correlation of Assertiveness to Reduce Social Anxiety in the Interpersonal Conflict Situations
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17K04444
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Research Institution | Kawamura Gakuen Woman's University |
Principal Investigator |
佐藤 哲康 川村学園女子大学, 文学部, 准教授 (60637867)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 裕 川村学園女子大学, 文学部, 教授 (40255196)
松原 由枝 川村学園女子大学, 文学部, 教授 (90211573)
政本 香 松山東雲女子大学, 人文科学部, 准教授 (20454895)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | アサーティブネス / ソンディ・テスト / テスト診断 / 看護学生 / レジリエンス |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は前年から継続している1)不安喚起のプロセスに関する研究結果の分析と、今年度計画されていた2)アサーティブネス・エクササイズ実施による自己表現と心身反応の変化の検討であった。 1)不安喚起のプロセスに関する研究ではソンディ・テストにおける指標と臨床像の関係について研究成果を発表した。ソンディ・テストは施行が簡便でありながら、クライエントの臨床像を明らかにすることができる。また結果を数量的に解釈・理解することも可能である。ソンディ・テストの指標に現れる様々な心性を指標として検討し、臨床像の明らかにすることを研究目的とした。 その結果、不安の深層心理には感受性の強さ、敏感さ、繊細さ、傷つきやすさ、未成熟な人格の存在が認められた。心理的な動揺を覚えやすく、常に様々な不安に苛まれていることが考えられた。しかし、自身の不安を合理的に表現することができず、種々の強迫的な観念といった形で自身の苦しみを外界に現している。また感受性の強さや敏感さは病的な傾向を強め、社会不適応の状態を生むことが明らかになった。 2)アサーティブネス・エクササイズ実施による自己表現の変化の検討では、看護学生を対象にアサーティブネス教育を目的とした実験的介入を実施した。 その結果、看護学生へのエクササイズの効果ではアサーティブネス教育を実施する前後で行動に対する柔軟性に変化があり、レジリエンス要因にも獲得的レジリエンスが向上することが明らかになった。 一方、心身反応を把握するために用いた心拍反応は対人葛藤場面でのアサーティブネストレーニングで変化が認められたが、エクササイズ間での比較検討が不十分であったことから今後の課題を残す結果となった。心身反応の把握は集団での実施が困難のため、本研究で実施したエクササイズを繰り返し、実施検討することが期待された。
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Research Products
(2 results)