2021 Fiscal Year Research-status Report
1950~60年代日本の漁業地域における学校内外の生活指導に関する歴史研究
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17K04534
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
鳥居 和代 金沢大学, 学校教育系, 教授 (30422570)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ことばなおし |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、1950~60年代の戦後日本の漁業地域において、家庭や地域を巻き込んだ学校内外にわたる生活指導がどのように展開されたのかを明らかにすることにある。2021年度は、前年度に引き続き、新型コロナウイルスの感染拡大のため、予定していた千葉県漁業地域への資料調査をほとんど実施することができず、全体として限定的な研究活動にとどまった。ただし、コロナウイルスの感染状況が落ち着いていた2021年11月には、千葉県銚子市への出張を2回にわたり実施することができた。 銚子市においては、銚子市公正図書館と外川ミニ郷土資料館を主として訪問した。また、外川漁港周辺の町並みや遺構などの探訪を行った。銚子市公正図書館では、銚子の郷土の歴史、学校史、漁業関係資料、銚子の方言・土地のことばに関する資料などを閲覧・収集した。外川ミニ郷土資料館では、館内に所蔵されている外川にまつわる歴史資料や展示品などを閲覧ないし観覧するとともに、館長へのインタビュー調査を実施した。館長からは、外川の郷土史、漁業史、漁具等の説明を受けるとともに、銚子市東端に位置する漁業地域の明神小学校において、1960年代にことばなおしやことばを通した生活指導に熱心に取り組み、のちに銚子の郷土史研究家として知られる人物に関する聞き取りを行った。 以上の調査を通じて、銚子市の同じく漁業に携わる人々が多い地域間でも、明神地区や高神地区の違いのように、学校においてことばなおしや学校内外の生活指導が成り立つ条件の違いがあったことが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度は、資料調査のための出張を2回しか実施できず、最終年度に予定していた研究調査が進まなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスの感染拡大状況を踏まえ、適当な時期に集中的に資料調査を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの感染拡大のため、資料調査のための旅費の支出がほとんどなかったため。なお、2021年度の使用残額は、漁業地域の調査において使用することを計画している。
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