2019 Fiscal Year Annual Research Report
The development of a training program developing to educational consultation ability of nursery teachers.
Project/Area Number |
17K04652
|
Research Institution | Shitennoji University |
Principal Investigator |
八木 成和 四天王寺大学, 教育学部, 教授 (90253244)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 保育者 / 教育相談 / 「気になる」子ども / アセスメント / 個別の指導計画 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、教育相談に関する発達障害や「気になる」子どものアセスメントを中心に、保育者の教育相談能力を高める研修プログラムの開発を目的としている。 平成31年度(令和1年度)は、以下の調査・分析を行った。第一に、2018年度更新講習選択領域「発達障害のアセスメント」の受講予定者及び受講者の事前の課題意識長結果と事後評価結果からプログラムの評価について検討した。事前の課題意識調査の回答者の内、保育者235名、事後評価289名の回答を分析対象とした。その結果、事前の課題意識調査の結果からは、「個別の指導計画」の作成と活用に関して年代により困難さに差があること及びその結果を踏まえた研修の必要性が指摘された。事後評価の結果からは、本講習の受講者による事後評価の結果からは概ね高い評価が得られていた。 第二に、保育者が相談された内容について尋ねた上で、その相談に対して回答に困った内容、うまく回答できた内容、うまく説明できなかった内容に分けて検討した。保育者222名を分析対象とした結果、保育者にとって多動や落ち着きのなさのような発達障害のような特性を示す子どもを持つ保護者への相談や保護者間の関係に対する相談にはうまく対応できていないと感じられることが多いこと、そして、それは20歳代と30歳代で特に顕著であったことを示した。 第三に、2018年度から20歳代後半の保育者が受講対象となった。そこで、本研究では保育者の年代別に見た「個別の指導計画」の作成面と活用面について検討し、プログラムの内容について検討した。 以上の研究から保育者の課題意識を検討することができた。また、今後の更新講習では、20歳代後半の保育者が受講するようになる。年代別の対応方法に関する事例の紹介や知識の共有化の方法を検討し、研修プログラムの開発につなげることができると考えられる。
|
Research Products
(3 results)