2023 Fiscal Year Annual Research Report
Builing of the best program for training of child abuse social workers
Project/Area Number |
17K04704
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
齋藤 知子 帝京平成大学, 人文社会学部, 准教授 (10460289)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 児童虐待死亡事例 / 裁判記録の分析 / 専門職育成プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、「児童虐待対応専門職育成のための教育プログラムの開発」のため、1)児童虐待死亡事例について、都道府県や市町村などの行政機関で実施されている検証報告に裁判記録からの情報を加味して、再検証する。2)裁判記録を参考に再検証した結果をもとに研究会のための資料を作成し、事例研究会等を実施する。3)事例研究会を実施し、児童虐待に関わる専門職の人材育成のための研修などで使えるようなプログラムを開発し、児童虐待防止に役立てることを目的としている。 今年度は最終年度ということで、今まで行ってきた13事例の裁判記録の分析を横断的に実施し、事例に共通する事項と個別の特性を持つ事項を分析することで、これから起こり得る事例について、対応について検討を加え、改めて研修に用いることが出来るようにテキスト化した。さらにその事例研究会を3回実施した。事例研究会には、児童相談所の児童福祉司や児童養護施設の児童指導員、弁護士、スクールソーシャルワーカー、精神科PSWなどの参加を得て実施し、そこで得られた参加者からの意見や考察をもとに資料の改修を行い、その度に内容をブラッシュアップさせていった。 その他、日本司法福祉学会、日本社会福祉学会、日本子ども虐待防止学会などの機会に、公募シンポジウムや企画分科会などを企画したり、個人発表を行い、専門職育成のための研修などを想定したプログラムを発表した。シンポジストや登壇した児童相談所職員や弁護士、精神保健福祉士などから、研究内容がより良いものとなるよう貴重な意見を得た。 研究成果を児童虐待対応専門職のための教育プログラムに活用できるように、研究報告書にまとめ、関係者に配布した。
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