2022 Fiscal Year Research-status Report
ICTを活用した中学校社会科における分野横断型憲法学習プログラムの開発
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17K04822
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
奥野 浩之 同志社大学, 免許資格課程センター, 准教授 (80552067)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 希穂 同志社大学, 免許資格課程センター, 教授 (40399043)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 憲法学習 / 分野横断型学習 / コンテンツ設計 / eラーニング / 反転学習 / 学習評価 / 社会科教育 / 主権者教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、2021年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症拡大の影響から、eラーニングコンテンツの開発に関わる専門業者との打ち合わせが十分にできておらず、システムの開発には至っていない。また、コロナ禍の制限から、コンテンツ開発に必要な資料収集のための出張やコンテンツの有効性を検証するための活動が行えていない。したがって、本研究を延長し、行動制限が緩和される2023年度は本研究に集中することによって、これまでの研究の遅れを取り戻し、「ICTを活用した中学校社会科における分野横断型憲法学習プログラム」を完成させる予定である。 2022年度は、コロナ禍ではあるものの、Zoomを活用して専門業者とのオンライン会議を行うことができた。その中で、これまでに設計した平等権、精神的自由権、経済的自由権、社会権に関するコンテンツのeラーニング化に向けての方向性について議論することができた。また、アンケート等の回答を自動的にCSVファイルに変換する機能など、学習管理システムに搭載する具体的な機能についても議論することができた。2023年度は、専門業者と対面での打ち合わせを行い、eラーニングコンテンツと学習管理システムの開発を委託する予定である。 また、本研究で開発するコンテンツは中学校社会科の教科書に準拠させる予定であるため、各出版社の社会科教科書を分析し、検定教科書が内包する課題について考察した。この点については、2023年3月にミネルヴァ書房より出版した『考えを深めるための教育課程』において研究代表者が担当した「教育課程行政」の章で記すことができた。以上のように、2022年度は社会科教科書の活用方法について考察し、コンテンツのeラーニング化に向けた具体的な方向性について専門業者と打ち合わせを行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大の影響があり、研究資料収集のための出張、プログラムの開発に関わる専門業者との打ち合わせが十分にできておらず、コンテンツのeラーニング化と学習管理システムの開発において当初の計画より遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナの行動制限が緩和される今後は、本研究に集中することによって、研究を加速させ、これまでの遅れを取り戻す予定である。特に、2023年度は専門業者との打ち合わせを重ね、限られた予算の範囲で可能なコンテンツのeラーニング化と学習管理システムの開発を進め、当初の研究目的を達成できる憲法学習プログラムの開発を目指す予定である。
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Causes of Carryover |
コンテンツのeラーニング化と学習管理システムの構築については、専門業者へ委託する予定であったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で十分な打ち合わせができず、委託することができていない。また、研究資料収集のための出張についても同様の理由からできていない。その結果、次年度使用額が生じている。 次年度使用額については、コンテンツのeラーニング化と学習管理システムの構築を専門業者へ委託する費用として使用する計画である。また、新型コロナウイルス感染症の状況をみたうえで、研究出張を行いたいと考えているため、その費用にも充てる予定である。
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Research Products
(2 results)