2020 Fiscal Year Research-status Report
タンパク質構造転移制御へ向けた高強度中赤外チャープパルス光源の開発と実証
Project/Area Number |
17K05077
|
Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
中村 亮介 埼玉大学, 理工学研究科, 特任准教授 (70379147)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神村 共住 大阪工業大学, 工学部, 教授 (40353338)
梅村 信弘 公立千歳科学技術大学, 理工学部, 准教授 (40580098)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 赤外レーザ / 準周期疑似位相整合 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、タンパク質の構造転移を人為的に制御するために、中赤外領域における狭帯域パルス光および任意のチャープパルス光を効率的に発生器できる準周期疑似位相整合素子を開発することを目的としている。これまでに、準周期疑似位相整合結晶LiNbO3の設計を行い、準周期構造によって差周波発生過程を制御し、任意の波形を持つ中赤外光の発生をシミュレーションにより評価した。さらに、理想形におけるシミュレーションに対して、結晶精度をパラメータとして導入し、出力される中赤外光の波形や変換効率に与える影響について検討した。その過程で、結晶長が当初の見積以上に長く設計する必要性が浮上し、LiNbO3では、ターゲットしている5um付近の損失が問題になる可能性が出てきた。そのため、他の非線形光学結晶においても、同様のシミュレーションを実施し、結晶探査も含めた展開を行っている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナの影響により、当初予定してた実験が十分には行えず、遅れている。一方で、シミュレーションについては順調に進んでいる。
|
Strategy for Future Research Activity |
引き続き、シミュレーションによる結晶最適化を行い、その結果をもとに、実験による検証を実施する。
|
Causes of Carryover |
本年度の実験研究に必要な消耗品購入に使用する。
|
Research Products
(3 results)