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2019 Fiscal Year Annual Research Report

Post-reexposure administration of riluzole attenuates the reconsolidation of conditioned fear memory in rats

Research Project

Project/Area Number 17K07125
Research InstitutionNational Center of Neurology and Psychiatry

Principal Investigator

山田 光彦  国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 精神薬理研究部, 部長 (60240040)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 斎藤 顕宜  国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 精神薬理研究部, 室長 (00366832) [Withdrawn]
古家 宏樹  国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 精神薬理研究部, 室長 (90639105)
山田 美佐  国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 精神薬理研究部, 科研費研究員 (10384182)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
KeywordsPTSD / 曝露療法 / グルタミン酸 / リルゾール
Outline of Annual Research Achievements

心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療として曝露療法を行う際、薬剤の併用が試みられている。認知機能を障害せず、抗不安作用、消去学習促進作用、再固定化阻害作用を有する薬物が理想であるが、そのような薬物の報告はない。申請者らは、これまでに、グルタミン酸神経系を調節するリルゾールが認知機能を障害せず、抗不安作用を有し、恐怖条件付け試験において消去学習を促進することを報告してきた。さらに本研究において、背側海馬の機能変化を介して恐怖記憶再固定化を阻害することを明らかとした。一方、実際のPTSD曝露療法では、恐怖体験から時間が経過した後に受診し治療が施されるケースがほとんどである。そこで、恐怖条件づけから時間が経過した後でもリルゾールが恐怖記憶再固定化を阻害するか検討した。その結果、リルゾールは古い恐怖記憶に対しても再固定化を阻害する可能性が示唆された。リルゾールは、in vitroにおける検討で、グルタミン酸神経伝達に対する作用が報告されている。そこで、海馬におけるグルタミン酸トランスポーター(GLT-1, GLAST)の発現をreal time PCR法、Western blot法により検討した。その結果、リルゾールを投与したラット海馬においてGLT-1の発現が有意に増加することが明らかとなり、リルゾールの再固定化阻害の分子メカニズムの1つに、グルタミン酸トランスポーターの発現変化によるグルタミン酸神経伝達の調節が関与する可能性が考えられた。
以上のことから、リルゾールは、認知機能を障害せず、抗不安、消去学習促進、再固定化阻害作用を有することが明らかとなり、PTSDの曝露療法併用薬としての有用性が示唆された。

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Published: 2021-01-27  

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