2019 Fiscal Year Annual Research Report
Elucidation of the regulation of INK4 locus by long noncoding RNA and the oncogenic mechanism by the bankruptcy.
Project/Area Number |
17K07184
|
Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
神武 洋二郎 近畿大学, 産業理工学部, 教授 (90531963)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | lncRNA / INK4 locus / CDK inhibitor / p15 / p16 / cell cycle |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、長鎖ノンコーディングRNA(long noncoding RNA; lncRNA)によるINK4遺伝子座制御とその破綻による発癌機構の解明を目的とする。これまでに著者は、INK4遺伝子座に存在する新規lncRNA(lncRNA on the INK4 locus; LOILと命名)を同定した。本研究成果により、LOILはINK4遺伝子座にあるCDKインヒビターp15及びp16の転写抑制を介して、子宮頸癌細胞HeLaの増殖を促進する機能を持つことが明らかとなった。これまでに筆者は、INK4遺伝子座はポリコーム複合体によって転写抑制されていることを報告した。しかし本研究の結果、LOILはポリコーム複合体非依存的にp15及びp16遺伝子の転写を抑制する機能を持つことが明らかとなった。さらに本研究成果により、INK4遺伝子座の転写を抑制するlncRNA、SLOP(Suppressor lncRNA of p15; SLOPと仮名)が同定された。 本年度の解析により、SLOPはINK4遺伝子座のp15遺伝子の転写抑制を介して、細胞周期のG1-S期進行を促進し、肺癌細胞A549及びH1299の増殖を正に制御する機能を持つことが明らかとなった。最終年度の解析により、SLOPは頭頸部癌細胞CAL27及びFaDuにおいても、p15遺伝子の転写抑制を介して、細胞周期のG1期進行を促進することが明らかとなった。さらにLOILは、肺癌細胞H1299及び大腸癌細胞HCT116の増殖を促進する機能を持つことが明らかとなった。 以上本研究により、癌抑制に重要なINK4遺伝子座の転写抑制に関するLOILとSLOPは、各種癌細胞の増殖を促進する機能を持つことが明らかとなったことから、将来的に、これらのlncRNAは癌治療薬の分子標的になり得ることが期待された。
|
Research Products
(14 results)
-
[Journal Article] A novel compound, ferulic acid-bound resveratrol, induces the tumor suppressor gene p15 and inhibits the three-dimensional proliferation of colorectal cancer cells.2019
Author(s)
Sawata Y, Matsukawa T, Doi S, Tsunoda T, Arikawa N, Matsunaga N, Ohnuki K, Shirasaw S, Kotake Y.
-
Journal Title
Molecular and Cellular Biochemistry.
Volume: 462(1-2)
Pages: 25-31
DOI
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-