2020 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17K07658
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
川勝 恭子 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 野菜花き研究部門, 上級研究員 (60581733)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 花弁 / トルコギキョウ |
Outline of Annual Research Achievements |
花弁サイズ決定因子の染色体座乗位置同定に向けた解析を行った。トルコギキョウ参照配列に位置づけられたショートリードのみを選抜後、多型を示す遺伝子座を抽出し、130個体以上で遺伝子型が判明した約2000座および80個体以上で遺伝子型が判明した約5000座を得た。また表現型値として、それらの花弁サイズを調査した。遺伝型情報を用いて連鎖解析を行ったところ、130個体以上で遺伝子型が判明した座による連鎖解析では、最小LODスコア9で36連鎖群からなる連鎖地図が構築された。さらにE.grandiflorumとE.exaltatum間の花弁サイズの違いを規定する遺伝因子座乗位置同定のためのQTL解析を行った。花弁長表現型値を用いたQTL解析の結果、5%有意で花弁サイズの違いを説明する単一座は認められなかったものの、LOD値3以上で花弁の大小に関与する可能性のある座が複数検出された。それらの座を含むコンティグを抽出し、コンティグに含まれる予測遺伝子をリスト化した。またE. grandiflorum花弁のステージ別発現遺伝子情報を得、検出されたQTLの近傍に位置する遺伝子群のうちで花弁形成期で発現しているものを複数同定した。 E.grandiflorumの交配集団から分離し遺伝的背景がE.grandiflorumに近いことが予想される系統Aは、E. exaltatum程度の大きさの花をもつ。この系統Aについて、ショートリードの核酸配列情報を得た。
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Research Products
(1 results)
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[Presentation] ユーストマの全ゲノム解読とDNAマーカー開発2021
Author(s)
川勝 恭子, 豊田 敦,・永野 惇, 川勝 泰二, 中野 善公、 今村 仁, 福田 直子, 久松 完, 山口 博康, 望月 孝子, 谷澤 靖洋, 坂本 美佳, 中村 保一
Organizer
日本育種学会第139回講演会