2020 Fiscal Year Annual Research Report
Implementation and evaluation of emergency care training program for pharmacists.
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17K08937
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
井上 知美 近畿大学, 薬学部, 講師 (80581751)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ICLSコース / 薬剤師 / シミュレーショントレーニング |
Outline of Annual Research Achievements |
近年の薬剤師業務の多様化により、薬学部教育および薬剤師研修において、患者の病態や治療方針の理解のほかにも、身体所見についての知識や患者の急変時の対応についても知識と技術が必要となりつつある。病院で勤務する医師や看護師は病院内で開催されるICLSコースを受講しているが、コース開催のない病院で勤務している薬剤師や薬局勤務の薬剤師にとっては受講の機会が大変少ないのが現状である。 そこで、本研究は急変患者に接する可能性の高い病院・薬局勤務薬剤師が、救急領域においてどのような知識や技術を必要としているかを抽出し救急認定薬剤師養成を見据えた薬剤師に特化したICLSコースの開発と評価を検討することを目的としている。 2017年度から2019年度の3年間でICLSコースの開催を計6回開催し、病院・薬局勤務薬剤師が57名受講し、本年度においては対象薬剤師を12名としてICLSコースの開催を2回計画していたが、新型コロナウイルス感染拡大のため、開催会場である大学内に学外入構制限、および講習会などの開催が禁止となった。感染拡大状況や学内の制限の解除を見据えて、密集しないよう感染対策を講じたコース開催ができるよう機材を購入するなど検討していたが、今年度は2020年8月と2021年2月に開催を予定していたコースは前年度と同様の形式でのコース開催は不可能であった。 そこで、前年度までのコース開発内容を踏まえて、オンラインで配信できる機材を購入し、今後のICLSコースに参加するにあたっての知識を学ぶ動画を作成し、2日間に渡って、オンライン配信を実施した。そして、本年度はこのようなオンライン配信を2回開催し、計18名の薬剤師がオンライン受講した。また、コース開発にあたりコース前後のアンケートの解析結果を「地域ケアリング」に論文投稿し、研究成果を報告した。
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