2019 Fiscal Year Research-status Report
乳児期の噛み与えによる革新的アレルギー予防法の疫学的研究
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17K09124
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
久保 良美 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (00792988)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲葉 豊 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (00647571) [Withdrawn]
三木田 直哉 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60405462)
吉原 重美 獨協医科大学, 医学部, 教授 (80220713)
金澤 伸雄 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (90343227)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | アトピー性皮膚炎 / 噛み与え / 乳児期 / 妊娠期 / 口腔衛生知識 / 母親のアレルギー / ストレス / アレルギー予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年は、更にデータ解析を進めた結果、加賀市での乳児期の噛み与えと小中学生のアトピー性皮膚炎症状、栃木市及び両市での乳児期の唾液によるおしゃぶりの洗浄と小中学生のアトピー性皮膚炎症状に有意な関連性を認めた。また、妊娠期のストレス、空気清浄機の使用頻度、口腔衛生知識、既製品の離乳食の利用頻度、妊娠期の受動喫煙などとアレルギー疾患の間に有意な関連性を認めた。今回の結果から、乳児期の唾液接触のような免疫刺激が、乳児期の未完成な免疫システムに働きかけ、児童期のアトピー性皮膚炎を予防する可能性が示唆された。これらを第49回日本皮膚免疫アレルギー学会総会学術大会にて報告することができた。小児の喘息についても解析を進め、2つの市を合わせた全体データ解析の結果、両親のアレルギー疾患既往歴、帝王切開、妊娠期のストレス、受動喫煙、乳児期の空気清浄機の使用状況などと小児の喘息発症リスクとの間に、有意な関連性が認められた。これらの結果から、小児の喘息発症リスクと衛生仮説や腸内細菌叢の関連が推測され、妊娠期、乳児期のこれらの関連因子を更に詳しく調べることにより、小児の喘息発症のメカニズム解明、発症予防への可能性が期待される。これらについても、第56回日本小児アレルギー学会学術大会で、発表することができた。 2019年9月にハーバード大学公衆衛生大学院に行き、研究報告をして、ご指導を頂くことができた。また、論文執筆、投稿のために、共同研究者のハーバード大学教授と直接打合せを行うことができた。現在、英文での論文執筆、校正中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査データの解析を石川県加賀市と栃木県栃木市の小中学生とその保護者について、更に詳しく行い、2019年は、国内の2つの学会で発表することができた。英文で論文執筆を行い、年内に海外ジャーナルに投稿させて頂く予定で進めていたが、論文の校正が、遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年日本皮膚免疫アレルギー学会総会学術大会にて、研究成果についての共同研究発表を行う。研究成果の論文を完成し、海外ジャーナルに投稿予定である。
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Causes of Carryover |
英文での論文執筆、校正、投稿が遅れているため。研究成果についての論文の英文校正費、投稿、出版についての諸経費、学会発表のための諸経費に使用させて頂く予定です。
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Research Products
(2 results)