2022 Fiscal Year Annual Research Report
The research in Principles of Terminal Care for Foreigners living in Japan
Project/Area Number |
17K09207
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Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
前野 真由美 静岡県立大学, 看護学部, 講師 (70342087)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前野 竜太郎 常葉大学, 健康科学部, 准教授 (50347184) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 在住外国人 / 在留外国人 / 終末期ケア / エンドオブライフケア / 緩和ケア / 地域 / 家族 / 宗教 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的は、静岡県在住外国人が考える終末期ケアを明らかにし、外国人を含む地域住民と共に、在住外国人の尊厳ある終末期ケアを見出すことである。 2017年、静岡県内外国人無料検診会に受診した20歳以上の外国人に、終末期に近くなった場合を想定した終末期ケアに関する無記名式質問紙調査を行った。分析対象者93人。WHO 地域別では西太平洋、南東アジア、アメリカが多く89.3%。年齢は30~39歳37.6%、20~29歳30.1%。結果より、次を考慮する必要がある。1.祈り:宗教あり81.7%。想起する終末期の症状に対するケアとして「お祈りをする」が最も多い。外国人のスピリチュアルを基にしたスピリチュアルケアが必要である。2.家族:自己判断ができないときの医療の決定者に家族を希望している83.9%。一方で、終末期における医療を家族と話し合ったことがない65%。家族を母国に残している外国人がいる。意思表示の書面作成は賛成52.7%である。家族と書面をみながら話し合うことを提案する。3.生活:希望する療養は母国60.2%、療養場所は自宅79.6%である。また、葬儀は母国59.1%を希望し、埋葬は母国64.5%である。病名について知りたい74.2%である。帰国する体力、時期を考え、病名を知る必要がある。4.心配:お金(医療費等)である。5.情報提供:緩和ケアということばを聞いたことがない61.3%。6.医療に対する考え:医療用麻薬等の使用の希望を聞く必要がある。 2018年、地域住民と在住外国人の終末期ケアについて話し合う。 2022年、地域住民と共に、母語日本語併記の6言語の終末期ケアみせてお話しノートを作成する。地域住民から、ノートは外国人終末期ケアに繋がる、フリーダウンロードにすると使いやすい、の意見を得て、Web公開に至る。 在住外国人の終末期ケアは地域で互いにケアするが鍵と考える。
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Remarks |
前野真由美:医療通訳者および外国人支援者向け新型コロナウイルス感染症拡大防止の勉強会,第24回外国人のための無料健康相談と検診会 報告書,2022,p19‐21.
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Research Products
(5 results)