2018 Fiscal Year Research-status Report
Productivity and Efficency of Healthcare
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17K09247
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
中田 善規 帝京大学, 大学院公衆衛生学研究科, 教授 (60287018)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大嶽 浩司 昭和大学, 医学部, 教授 (50338696)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 効率性 / 生産性 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年4月と平成30年4月の2回の診療報酬改定を総合評価することを目標とした。まずは平成30年度の手術データを前年同様に収集した。データ収集の具体的方法としては、帝京大学医学部附属病院電子カルテから必要な手術データを抽出する作業が中心となった。必要に応じて政府統計やレセプトデータなど既存データの活用も考慮した。しかしながら、帝京大学医学部付属病院電子カルテデータ 以外のデータに頼る必要はほとんどなかった。
次に収集したデータを用いて診療報酬改定前後の生産性変化・効率性の科学的解析を開始した。効率性・生産性の解析手法としては、他産業分野で確立されているデータ包絡分析を中心に据える。解析ソフトウェアは、DEA-Solver-Pro (V 12.0)を利用する。これを駆使して、集積したデータに対して、データ包絡分析法を用いて外科医の技術的効率性と雇用期間の関係を明らかにした。この段階の研究は経済学的分析方法に精通した中田が中心となって遂行した。
これらの収集したデータを用いて「外科医の技術効率性と雇用期間との関係」を明らかにした。その結果を国際学会に抄録を提出し、平成30年度に学会発表した。またその結果を英文論文にまとめて国際雑誌に論文を投稿し採択された。また、掲載予定の論文も存在する。さらに、これらの成果をもとに海外大学で学術講演を複数回行い、海外研究者との交流も行った。国際学会発表や論文の具体的な情報は下記で明らかにする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
不測の事態が予想されたデータ収集が予定通りに行われており、その解析も一部ではあるが順調に行えているから。 また、海外学会発表や国際雑誌論文などの成果が順調に生まれ始めているから。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度と同様に平成31年度分の手術データを収集する。データ収集の具体的方法としては、帝京大学医学部附属病院電子カルテから必要な手術データを抽出する作業が中心とする。
また、収集したデータをもとに効率性の科学的解析を継続する。これをもとに海外学会発表や国際雑誌論文発表を継続してゆく。
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Causes of Carryover |
おおむね予定通りであるが、14万円程度の誤差が生じた。これは論文がオープンジャーナルに採択されるなどの不確定要素が生じた場合に使用予定である。
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