2019 Fiscal Year Annual Research Report
A new development of antivirals for eradication of HBV cccDNA
Project/Area Number |
17K09400
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
森川 賢一 北海道大学, 医学研究院, 助教 (60384377)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 直哉 北海道大学, 医学研究院, 教授 (10334418)
須田 剛生 北海道大学, 大学病院, 特任助教 (20447460)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | HBV cccDNA |
Outline of Annual Research Achievements |
ここまでの検討でHBV cccDNAに関与する宿主因子をいくつか同定できた。特に、HBVの宿主制限因子として、Structural Maintenance of Chromosomes (Smc) 5/6の複合体に着目し、研究を進めた。HBx蛋白がDamage specific DNA binding protein1 (DDB1)と結合することにより、ユビキチンE3リガーゼシステムをハイジャックし、Smc 5/6複合体を分解することにより、自身の持続感染に有利な方向に導いていることが、いくつかの実験系で確認された。本年度は、HBxとDDB1の結合阻害により、HBV複製の抑制が可能かどうか検討した。遺伝子型Ae、C、DのHBxをクローニングし、細胞内に遺伝子導入したところ、Smc 5/6複合体の分解効率に差異は認められず、この事象は汎遺伝子型に認められることが判明した。次にsiRNAを用いて、DDB1およびSmc 6を抑制したところ、HBVの複製に影響をおよぼすことが判明した。HBxとDDB1の結合部位を確認するため、DDB1の野生型をクローニングした。またDDB1の各構成体を作成し、HBxとDDB1の野生型および各構成体との免疫沈降実験を行った。これまで、HBxとの結合領域が報告されているBPA+3カ所の結合領域を含むクローンより、BPCとHBxの結合が、強いことが確認された。またHBx蛋白が、これまで未知のDDB1のBPC領域と強く結合することが明らかとなった。DDB1のBPC領域内のHBVとの詳細な結合部位を同定し、同部位を標的としたペプチド合成を行い、新規創薬形成の基板を目指している。DDB1とHBxの結合が阻害できれば、宿主制限因子であるSmc 5/6複合体が回復し、cccDNAの排除に寄与する可能性を有すると考えられた。
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Research Products
(12 results)
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[Presentation] Long-term effect of nucleos(t)ide analogs on hepatitis B surface antigen in chronic hepatits B patients.2019
Author(s)
1.Morikawa K, Umemura M, Ogawa K, Shigesawa T, Suzuki K, Nakamura A, Ohara M, Kawagishi N, Shimazaki T, Kimura M, Izumi T, Nakai M, Sho T, Suda G, Natsuizaka M, Ono K, Murata K, Sugiyama M, Mizokami M, Sakamoto N.
Organizer
The European Association for the Study of the Liver (EASL) International Liver Congress.
Int'l Joint Research
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