2017 Fiscal Year Research-status Report
心拍変動時の左室収縮力変化とリバースリモデリングとの関係の検討
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17K09490
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
柏村 健 新潟大学, 医歯学総合病院, その他 (70419290)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南野 徹 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90328063)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 心拍数 / 左室収縮力 / リバースリモデリング |
Outline of Annual Research Achievements |
研究は現時点では1例で心エコーで治療前後の交互脈の消失を確認したのみにとどまっている。具体的には、心エコーで交互脈は左室流出路のパルスドプラ法で拾うことができ、その際の交互脈がはっきりと確認できること、また、すでに心機能改善が得られた症例では、その際に交互脈が消失することは確認できた。ただし収縮力の指標として、心臓カテーテル検査で用いるdP/dtに準じる、組織ドプラ法でのisovolumic acceleration (IVA) の計測がなかなか安定せず、その場での解析が困難で、記録をデータとして残しておいて、後で解析する方法を用いなければならないことがわかり、そのためのデータの流れや解析についての整備を行っている。平行して、背景疾患をしっかり調べることが、リバースリモデリングの有無に対するカルシウム過負荷の影響を考えるうえでのバイアスを減らすことにつながると考えられ、診断のための備品も必要となり、病理部の協力も得て、検査を進めており、二次性心筋症の診断につながっている。 一方、心筋生検を行った患者さんでの、組織サンプルの蓄積は同意の得られた症例では全例で行えており、他の研究との連携の点では順調に進んでいる。学会・研究会での情報収集や、患者さんの背景疾患の検査のための検査や、データ解析のためのソフトがほぼそろったこと、新年度となり、研究のための臨床検査をより行いやすい診療体制になったことで、今後は症例を積み重ねられる状態を作れている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究に割く時間を新年度に設けるまで、研究がなかなか開始できなかった。 診療体制が整い、解析方法の整備と、症例の蓄積がほぼ可能な状態となっており、今後症例の蓄積に入れる。
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Strategy for Future Research Activity |
検査を優先的に行う時間を決めたので、定期的に研究のための同意取得と解析を行う。
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Causes of Carryover |
研究が遅れたことで、液晶モニターをはじめとする物品の購入が遅れていることや、電子顕微鏡検査の費用や、オミックス解析の費用を、臨床や、他の研究の費用で賄えるように工夫していることから、差が生じた。次年度には購入予定があり、発表の機会が増えるので、そのまま使用する。
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