2018 Fiscal Year Research-status Report
Pathological clarification of thrombosis risk related to homocysteine interacted with lipoprotein vitamin E and lipoprotein (a)
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17K09560
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
吉田 博 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (30333529)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | Lp(a) / Nrf2 / 2型糖尿病 / 糖尿病腎症 / ホモシステイン / マクロファージ / 血栓性動脈硬化症 |
Outline of Annual Research Achievements |
「リポ蛋白ビタミンEとLp(a)が影響するホモシステイン関連血栓リスク病態の解明」において、糖尿病合併症リスク因子における大血管症と小血管症との関連性について検討を進めている。とくに腎症と血栓性動脈硬化症との関連に注目し、リポプロテイン(a)[Lp(a)]、ホモシステイン、微量元素、腎症関連バイオマーカーについて網羅的に臨床的探索を行なっており、動脈硬化進行度等の関連臨床指標[足関節上腕血圧比(ABI)、心臓足首血管指数(CAVI)、血管内皮機能(FMD)]との関連性を検証する。併せて、腎症進行のメカニズムにおける転写因子Nrf2(NFE2related factor 2)の役割を細胞生物学的に検討を進めており、アンジオテンシン2の影響によってマクロファージのNrf2発現が濃度依存的に増強することが判明し、そのNrf2の変化と酸化ストレス関連分子[(グルタチオ ン S-転移酵素(GST)や NAD(P) H キノン還元酵素(NQO1)、グルタチオン合成酵素やヘムオキ シゲナーゼ1(HO-1)] および血栓に関連する組織因子等の発現との関連性を基礎医学的に検討中である。 現在、臨床研究においては関連するデータを集積中であり、2019年12月までにはデータ統計解析を行なう予定である。基礎医学的研究においては、腎症と血栓性動脈硬化症との関連に影響する分子の相互ネットワークについて、Nrf2を中心に検討を進めている。糖尿病腎症の予後と関連バイオマーカーやそれぞれの因子との関連性を示し、今後の糖尿病腎症と血栓性動脈硬化症の予防や早期診断、動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)および末期腎不全に至る患者数の減少に寄与する成績が本研究の遂行により期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
進捗はやや遅れているが、現在、臨床研究においては関連するデータを集積中であり、基礎医学的研究では、腎症と血栓性動脈硬化症との関連に影響する分子としてNrf2の役割を見出し始めたところである
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Strategy for Future Research Activity |
2019年12月までにはデータ統計解析を行なう予定である。基礎医学的研究においては、腎症と血栓性動脈硬化症との関連に影響する分子の相互ネットワークについて、Nrf2を中心に検討を進めている。
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Causes of Carryover |
2018年度は臨床研究においてはデータ収集が中心であり、残余検体を用いたバイオマーカー測定の多くは2019年度に実施される。2018年度の基礎医学的研究では、鍵となる分子が抽出できた段階であり、これから詳細な分子生物学的研究が実施される。以上より、次年度使用額(B-A)が「0」以上となる。
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