2017 Fiscal Year Research-status Report
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17K09759
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
佐藤 克也 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (70398147)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | プリオン病 / 診断 / 非侵襲 |
Outline of Annual Research Achievements |
プリオン病は100%の致死性急速進行性認知症であり、プリオン病の診断法・治療法は未だ確立されていない。我々はプリオン病患者髄液中の超微量の異常プリオン蛋白の検出に世界で初めて成功したが、我々の研究にて感度・特異度の点において十分ではない。最近プリオン病の完治の可能性を秘めた治療薬の報告が報告され、脳生検に近いかつ感度・特異度が100%に近い新規診断法の開発が求められている。本研究は世界に先んじて血液を含んだ非中枢神経の臓器からのプリオン病の革新的なさらに非侵襲的な診断を試みることを研究目的とする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在まで臓器における診断法の確立をほぼ完成しているが、血液特に血漿や血清からの診断法の確立には未だ至っていない。 残りの3年間を通して皮膚・尿・血液(特に血清・血漿)からの異常プリオン蛋白の検出を試みる。
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Strategy for Future Research Activity |
プリオン病患者のサンプル(血清・各種臓器)からの異常プリオン蛋白の新規検出法の開発 本研究課題で最も重要な研究課題である。血清・各種臓器特に非中枢神経系一般臓器(皮膚や胃粘膜)から異常プリオン蛋白の検出にトライする。非中枢神経系一般臓器や血液では他の臓器に比べ極めてごく微量の異常プリオン蛋白しか存在しないと考えられる。そのため正常及び異常プリオン蛋白が微量のため効率よく集積させ、RT-QUIC法を改良した方法での検出が極めて現実的である。そのため2つの方法つまり抗プリオン蛋白抗体による免疫沈降法を利用する方法とプリオン蛋白の電荷の違いを利用し、マグネットビーズによるプリオンの免疫沈降法の2つを行う。 1)抗プリオン蛋白抗体による免疫沈降後RT-QUIC法を改良した法での検出 2)マグネットビーズによるプリオンの免疫沈降後RT-QUIC法を改良した法での検出
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Causes of Carryover |
消耗品を呈するために次年度の使用額を残している。
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Research Products
(8 results)