2020 Fiscal Year Annual Research Report
Cinical appication of uroflowmetry in age before toilet training
Project/Area Number |
17K10164
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
兼松 明弘 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (90437202)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳥越 一平 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 特任教授 (40134663)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 尿流測定 / センサー / オムツ / 体位 / 乳幼児 / 寝たきり老人 |
Outline of Annual Research Achievements |
オムツセンサー本体の制作は完了している。最終年度はスケールアップの可能性について検討した。その結果、乳幼児を念頭に作成した層状電極を用い、間にはさむサラシ布の枚数を増やすことで、200ml程度までスケールアップ可能であった。このため、乳幼児用と成人用とで別個のセンサーを作成する必要がないという結論となり、臨床使用可能な製品をベンチャー企業に委託して作成している段階である。製品制作そのものはA-STEPトライアウト「臥位で尿流率が測定できるオムツ型尿流率測定システムの開発」(JPMJTM20FN)として継続中である。これまで手縫いでおこなっていたセンサー作成作業を、導電性の糸をミシン縫いする方式に変更し、試作品の性能を熊本大学で検証中である。 その間に本研究の基礎となる立位と臥位排尿に差についての基礎研究を展開した。オムツ排尿検証の臨床研究の準備として、立位および臥位で排尿動作の差を形態的に解析した。立位排尿が可能なMRI装置を用いて、20~50歳代の正常ボランティア男性13名について、臥位と立位とで排尿動作を記録することに成功した。蓄尿時に前立腺と外尿道括約筋は肛門挙筋により上前方に押し上げられているが、排尿開始時に肛門挙筋が下後方へ動くことで圧迫が解除され、膀胱頚部と前立腺が下行し外尿道括約筋が開いて排尿が開始される。排尿開始前後肛門挙筋の下後方への動きは、臥位に比べて立位で有意に大きく、外尿道括約筋の圧迫が解除されやすいため排尿効率が良いと考えられた。 以上の知見にもとづけば、乳児期の反射排尿は臥位排尿の時期に一致し、幼児期への協調排尿への移行のためには、立位排尿が望ましいことが示されたため、オムツセンサーの臨床研究では1歳前後の立位および臥位排尿をとらえることが理想的と思われた。
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Research Products
(2 results)