2019 Fiscal Year Annual Research Report
intestinal microbiome of premature newborn
Project/Area Number |
17K10173
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
垣内 五月 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20447395)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | マイクロバイオーム / 新生児 |
Outline of Annual Research Achievements |
生後腸管マイクロバイオームが各種全身疾患と関係することが知られ、新生児領域でも生後初期に特徴的な腸管マイクロバイオームが形成されることが明らかとなってきている。本研究において、いまだデータ不十分な本邦における新生児の腸管マイクロバイオームの変化を解析した。同時に、末梢血単核球の網羅的遺伝子発現解析を行い、新生児の免疫系発達に及ぼす母体細菌叢の役割を免疫学的に明らかにし、今後の新生児医療に役立てるものとする。この目的のため、東京大学医学部附属病院で出生した正期産児約30名をリクルートした。これら研究参加者から、出生時と一か月検診時にそれぞれ便検体を採取し、16sリボソームRNAを用いたマイクロバイオーム解析を行った。分娩形式などの産科要因をつきあわせ、関連の解析を開始し、生後早期には分娩様式が影響するが、その後一ケ月健診ではその差が消失することが示された。また、マススクリーニング採血時に血液を採取し、網羅的遺伝子発現解析も行った。細菌叢確立と宿主の遺伝子発現の関連を検討を今後行う。一か月健診の便検体採取の際に、生活習慣・体質・既往歴などに関するアンケート調査も行っており、回答が得られているので、マイクロバイオーム形成に関する要因があるかを解析検討を今後行う。
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