2018 Fiscal Year Research-status Report
毛髪維持に必須なVII型コラーゲンの構造的特徴の解明
Project/Area Number |
17K10204
|
Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
神 可代 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (60422060)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松崎 康司 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (50322946)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | コラーゲン |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度の計画で十分な成果が得られなかった項目については引き続き検討を行った。 1.基底膜を構成するタンパクの構造的変化および発現の変化の解析:①コラーゲン領域、NC2 領域をKOしたマウス背部皮膚を電子顕微鏡で観察、表皮下水疱の存在の有無、毛包周囲のAFの構造的違いを検討。②AFと接着する基底膜タンパクであるBP180、ラミニン332などのタンパク発現を、皮膚から回収したRNA、タンパクを用い、RT-PCR、ウエスタン法で確認。 2.NC2領域欠損VII型コラーゲンの機能的役割の解析:コラーゲン領域KOマウスとNC2 領域KOマウスをかけ合せて、ホモ接合マウスを作製。水疱形成、脱毛・白毛化を経時的に観察、組織学的に検討、蛍光抗体法にて確認。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成29年度の計画で十分な成果が得られなかった項目については引き続き検討を行った。 1.基底膜を構成するタンパクの構造的変化および発現の変化の解析:①コラーゲン領域、NC2 領域をKOしたマウス背部皮膚を電子顕微鏡で観察、表皮下水疱の存在の有無、毛包周囲のAFの構造的違いを検討した。②AFと接着する基底膜タンパクであるBP180、ラミニン332などのタンパク発現を、皮膚から回収したRNA、タンパクを用い、RT-PCR、ウエスタン法で確認した。 2.NC2領域欠損VII型コラーゲンの機能的役割の解析:コラーゲン領域KOマウスとNC2 領域KOマウスをかけ合せて、ホモ接合マウスを作製。水疱形成、脱毛・白毛化を経時的に観察、組織学的に検討、蛍光抗体法にて確認中である。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度計画で十分な成果が得られなかった項目については引き続き検討を行う。 ・間葉系幹細胞のKOマウスの脱毛に与える影響 VII型コラーゲンの補充ならびに脱毛の改善度を解明する。①C57BL/6マウス鼠径より脂肪を採取、コラゲナーゼ処理後細胞を回収、培養。②FCM・ソーティングでCD31、CD45陰性、CD90、CD105、Sca1陽性の細胞を回収、脂肪組織由来間葉系幹細胞として培養する。③KOマウス脱毛部に局所投与、または尾静脈から投与。④表皮、毛包周囲のVII型コラーゲン再生の確認。⑤毛包メラノサイト、毛包幹細胞の再生を確認。
|
Research Products
(3 results)