2019 Fiscal Year Annual Research Report
Customized Sleep Hygiene Intervention and Improvement of Absenteeism and Presenteeism in School
Project/Area Number |
17K10343
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
志村 哲祥 東京医科大学, 医学部, 兼任講師 (20617617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 猛 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (70250438)
高江洲 義和 杏林大学, 医学部, 講師 (90421015)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 睡眠 / 欠席 / 睡眠衛生指導 / 生活習慣 / 睡眠リズム / 学校生活 / 介入試験 / ランダム化比較試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、睡眠の問題が学生の欠席や学校不適応に関連している可能性がある中で、その関連を明らかにすること、そして、睡眠の問題を改善させることで、実際に欠席が減少するかどうかを明らかにすることを目的としていました。 はじめに、本研究では、高校生における生活習慣の実態と、それらがどの程度睡眠の問題へ影響を与えているのかを調査し、どのようなポイントに着目して睡眠指導を行うことで、実際に高校生の睡眠を改善させることができるのかを明らかにすることができました。 たとえば、カフェインを夜に摂取すると2倍、寝床の中でスマホを使用していると3倍、睡眠の問題が生じやすいということが判明しました(Sleep Med. 2018)。また、学校を欠席してしまうどうかは、起床時刻の影響が極めて大きいことも明らかになりました(日本時間生物学会2018)。 7つの高校の高校生3500名を対象に睡眠の調査をしたところ、有効回答3254名中365名が睡眠の問題と週に1回以上の欠席頻度を同時に有しており、そしてこの中の224名を、医療職あるいは教師による睡眠指導をする群と、しない群にランダムに1:1で割り付け、ランダム化比較試験を実施しました。その結果、睡眠指導をした群では睡眠が有意に改善すると同時に、欠席率が半減し、退学者も大幅に減少しました。 本研究の成果は、学生の欠席や学校不適応、そして退学を、睡眠という観点から改善させることができることを示し、そしてその具体的な方法についても明確にした、社会的意義の大きいものであると考えられます。
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Research Products
(10 results)