2017 Fiscal Year Research-status Report
Comprehensive evaluation with CT for cardiac sarcoidosis
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17K10349
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
真鍋 徳子 北海道大学, 大学病院, 講師 (70463742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻野 一三 北海道大学, 医学研究院, 特任教授 (00344507)
大平 洋 北海道大学, 大学病院, 助教 (20528301)
真鍋 治 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40443957)
外山 穏香 (菊池穏香) 北海道大学, 医学研究院, 特任助教 (80783539)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 心サルコイドーシス |
Outline of Annual Research Achievements |
心サルコイドーシスの診断基準は2015年に日本循環器学会から改定され、FDG PET/CTによる心臓の局所異常集積及び心臓MRIによる心筋の遅延造影所見が主徴候に格上げとなった。心サルコイドーシスの主な臨床症状は、房室ブロックをはじめとする不整脈で、ペースメーカー等のデバイス留置症例では、MRIが撮影できないという限界があった。MRIの代替として、CT遅延造影が様々な心疾患に臨床応用されており、デバイス留置症例でも施行可能なため、心サルコイドーシス診療における臨床的重要性は高い。サルコイドーシスは全身疾患であり、肺病変やリンパ節病変の評価時に同時に心臓評価ができれば、検査が一回ですみ、患者負担も少なく済む。 応募者らは、一年目は従来の全身CTによるサルコイドーシス評価時に心サルコイドーシス評価を同時に行う包括的撮影プロトコールおよび、心臓遅延造影CT評価法を確立することを目的とした。被ばく低減のために、通常の管電圧120kVよりも低管電圧の80kV撮影を行っているが、従来の画像ではノイズが多く遅延造影所見の評価が困難であった。 各種画像再構成法を比較し、最もコントラストノイズ比が高く診断能の高い画像再構成法を検討した。また心臓MRI及びFDG PET/CTをゴールドスタンダードとして、心臓遅延造影の描出能を比較し、至適再構成表示法を探索した。 結果、従来の心臓遅延造影MRIと同等のコントラストノイズ比が得られる低被ばく撮影法及び画像再構成法を確立した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
すでに臨床検査として確立されており、治療後定期的に全身評価CTを行っている患者群を対象としているため、分担者からの患者リクルートは順調である。 初期評価による心臓遅延造影CTの従来の心臓MRIに対する診断能比較は、H29年の医学放射線学会で発表済みである。
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Strategy for Future Research Activity |
初回検査時には全身評価としてCTがオーダーされており、その際に心臓評価を同時に行うプロトコールはすでに確立されている。検査をオーダーする分担者とは定期的に症例検討を行い、研究を進める環境は整っている。 また初回検査後に、治療介入しフォローアップで再度撮影する患者においても同様の撮影を行い、治療効果判定能についても評価する。
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Causes of Carryover |
当初予定していた人件費・謝金分は統計解析データベース作成を自分で行い、簡単な統計は専門家に今後依頼予定であるため、次年度に繰り越しとした。
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Research Products
(1 results)