2019 Fiscal Year Research-status Report
Development of A Noninvasive Electrical Conductivity Measurement System for Lung Tumors
Project/Area Number |
17K10390
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
Tha KhinKhin 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (20451445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉森 博行 北海道大学, 保健科学研究院, 准教授 (20711899)
菊地 英毅 北海道大学, 大学病院, 助教 (60463741)
真鍋 徳子 北海道大学, 大学病院, 講師 (70463742)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 導電率 / 肺 / 非侵襲 |
Outline of Annual Research Achievements |
導電率は各構造物が持つ物理特性であり、組織・疾患間で異なる。導電率情報を非侵襲的に取得できれば、疾患の非侵襲的診断の補助が期待される。本研究は、肺腫瘤における非侵襲的導電率イメージングの確立に挑戦することを目的としている。 令和1年度(平成31年度)では、(1)肺MRIによる非侵襲的導電率イメージング撮像パラメータの最適化、及び(2)臨床研究、を行った。その詳細は以下の通りである。 (1)これまでの研究実績をもとに、無理のない可能な息止め時間内にアーチファクトの少ないMRI撮像パラメータについて検討し、これらパラメータ下で測定された肺腫瘤の導電率に再現性が得られることを確認した。今後の肺MRIによる導電率イメージングにこれらMRI撮像パラメータを用いる。 (2)上記最適化した撮像パラメータを用いて臨床研究を行った。現在25症例の肺MRIによる導電率イメージングを終了している。その内訳は、良性腫瘍が3例で、悪性腫瘍(肺癌)が22例であった。3例の良性胸部腫瘤と16例の悪性肺腫瘍で検討した途中経過として、悪性腫瘍は良性腫瘤に比べて導電率が高い結果が得られた。この研究成果を令和1年9月25日から28日に韓国のソウルで行われたワークショップ(The 5th International Workshop on MRI Phase Contrast & Quantitative Susceptibility Mapping, http://qsm.snu.ac.kr/) で講演にて公開した。また、2020年4月18日から23日にオーストラリアのシドニーで開催予定(新型コロナウイルス感染のため2020年8月8日~13日にフランスのパリでの開催に変更となった)であった第28回磁気共鳴医学会にて口頭演題発表に選ばれている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
肺EPT患者の撮像がほぼ終了した。しかし、症例募集期間内である令和2年2月下旬に撮像予定の肺腫瘍患者のMRI撮像(すでに同意は得られている)が新型コロナウイルス感染のため延期となっている。感染がおさまり次第、肺MRI撮像を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度では、(1)本研究参加者で肺MRI撮像が延期となった方の肺MRIを撮像し、導電率の測定を行う。(2)本研究成果をまとめる。(3)本研究成果を令和2年8月8日~13日にパリ―で開催予定の第28回国際磁気共鳴医学会で口頭発表にて公開する。
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Causes of Carryover |
当研究は令和1年度で終了する予定であった。しかし、本研究参加者1名の肺MRI撮像が延期となり、令和2年度内の撮像の予定となった。よって、撮像にかかる費用を令和2年度に支払う必要がある。また、本研究成果発表を令和2年4月18日~23日にオーストラリアのシドニーで開催予定(新型コロナウイルス感染の影響のため令和2年8月8日~13日にフランスのパリでの開催に変更となった)の第28回国際磁気共鳴医学会で口頭演題にて公開する予定であり、それにかかる旅費等を本研究費より支払う予定である。
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