2017 Fiscal Year Research-status Report
New immune-Kampo therapy for breast cancer patients
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17K10539
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
長田 拓哉 富山大学, 附属病院, 講師 (40303242)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小澤 龍彦 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 助教 (10432105)
奥村 知之 富山大学, 附属病院, 講師 (10533523)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 腫瘍浸潤リンパ球(TIL) / トリプルネガティブ乳癌(TNBC) / ユキノシタ / 山椒 / ヒバ / 血液中浮遊細胞(CTC) |
Outline of Annual Research Achievements |
手術で切除した標本(原発巣、転移リンパ節)より、癌組織、および正常組織を採取した。両組織をそれぞれ酵素溶液中でインキュベーションしてTILを抽出した。抗腫瘍効果があると予想されるTILについてhTEC10法を用いてTCRレパートリー解析を行った。クローナルに増殖しているT細胞のTCRを取得し、さらに機能解析を行い、至適TCRを選別した。 ユキノシタを凍結乾燥しエタノールに溶解させて、溶解液と不溶液に分画した。それぞれの分画についてMTT アッセイを行い、抗腫瘍効果を示す分画を選択した。得られた分画をクロロフォルムに溶解させ、同様にして有効分画を決定した。得られた分画についてFPLC(疎水カラム)を用いてさらに分画し、MTT アッセイにて腫瘍増殖抑制因子を含む分画を決定した。同様の研究を山椒、ヒバに関しても行い、抗腫瘍因子の解析を行った。 癌患者末梢血液中のCTC 定量法を用いた、抗腫瘍和漢薬の治療効果判定を行った。癌の細胞表面マーカー(CD324: EpiCAM)に対する抗体をCTC 捕捉用マイクロチップにセットし、乳癌患者から採取した末梢循環血液(3ml)を注入してCTC を捕捉した。CTC の同定は細胞表面マーカー(EpiCAM-PE, CK18-FITC)に対する抗体を用いた2重免疫染色、および核染色(GIF quick)で行い、共焦点レーザー顕微鏡(カールツァイス社、LMS780)を用いて解析した。 抗癌剤の治療前後で患者から採血し、CTCの解析を行うことで、乳癌に対する抗癌剤の有効性評価を行った。得られた結果を各種画像診断(CT、US、FDG-PET など)並びに腫瘍マーカー測定結果と比較検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
腫瘍に対してクローナルに増殖するTILを同定することは可能であるが、TNBCの初代培養が困難であり、TILが癌特異的なTCRを発現していることを確認するためのアッセイシステムの構築が完成していない。 ユキノシタの抽出液を各種癌細胞と反応させることにより、アポトーシスを誘導することができている。現在、抗腫瘍活性を持つ因子を同定するためにカラムを用いた分画を行っているが、ユキノシタに含まれる抗腫瘍因子が微量であり、同定が困難な状態である。 癌患者の末梢血液中に浮遊する癌細胞(CTC)の捕捉研究は順調に進んでいる。抗癌剤を用いた研究より、CTCチップが抗癌剤の治療効果予測に有用であることが確認出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
TNBC切除標本より調整したTILに関するTCRレパートリー解析を行う。クローナルに増殖しているT細胞のTCRを取得し、さらに機能解析を行い至適TCRを選別する。得られたCTLをTN乳がん細胞と反応させることにより、CTLの持つ細胞障害活性を検討する。 ヌードマウスを用いた胃癌腹膜播種モデルを作成し、ユキノシタ、山椒、ヒバ精油をそれぞれ4週間投与して癌の腹膜転移個数を比較検討する。またユキノシタ、山椒、ヒバに含まれる抗腫瘍因子の同定を進める。 乳癌患者より末梢血を採取し、CTCを捕捉する研究を進める。
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Causes of Carryover |
物品購入を次年度に繰り越した。
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Research Products
(3 results)