2018 Fiscal Year Research-status Report
新しいガス運搬体を用いた肺移植拒絶反応軽減の基礎研究
Project/Area Number |
17K10800
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
大塚 崇 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (40306717)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下田 将之 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70383734)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 肺移植 / 拒絶反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
T細胞をC57/bl6マウス脾臓から抽出する.T細胞を培養して、MMPファミリーの発現(主にMMP-2,7,9,13,)発現をそれぞれreal time PCRにて検討した。MMP-2,7、9,13の発現を認めた。今後は一酸化炭素と接触させた後のPCRを行う。動物実験では以下のごとく、マウスでの気管移植を行った。BALB/cマウス(8-12週齢)C57BL/6マウス(8-12週齢)を用いてisograft,allograft,allograft plus COHbvの3群で以下を検討した。RT-PCRによってIL-2、IL-10、TNF-α、IFN-γ、Foxp-3の発現量をそれぞれ比較した。IL-2, TNF-α、IFNはisograftに比してallograftで増加していた。一酸化炭素付加人工ガス運搬体であるCOHbVの投与によりIL-2,TNF-alphaは減少していた(p < 0.05)。IL-10 FoxP-3は有意差を認めなかった。マウス気管移植モデルではisograftとallograftでallograftでの狭窄率の増加を認めた(p<0.05)。allograftでの一酸化炭素付加人工ガス運搬体であるCOHbVの投与により約20%の狭窄率の軽減を認めた(P< 0.05)。現在T細胞と制御性T細胞の免疫染色中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究者の大学異動はあったが、実験システム、動物実験系の異動は問題なくできた。
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Strategy for Future Research Activity |
動物実験の検体の数を蓄積すること、フローサイトメトリーを用いたリンパ球の検討が必要である。制御性T細胞に着目し、MMPの発現との関係を検討する。
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Causes of Carryover |
研究者の異動により実験計画に少し変更があったため。問題なく異動できたため、繰り越した使用額は2019年度に予定通り使用する。
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