2019 Fiscal Year Research-status Report
もやもや病感受性遺伝子RNF213変異による脳血管疾患発症の遺伝・環境要因の解明
Project/Area Number |
17K10818
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
小久保 安昭 山形大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (40343074)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | モヤモヤ病 / RNF213 / 頭蓋内主幹動脈狭窄 |
Outline of Annual Research Achievements |
もやもや病及びRNF213変異を認めた症例の家族、若年者あるいは特に危険因子のないの頭蓋内動脈狭窄病変を有する症例合わせて156例にRNF213変異の分析を行った。その結果、84例で変異を認めた。このうちもやもや病は80/156(52.6%)例であり、その中で57/80(71.3%)例にRNF213変異を認めた。RNF213変異を認めていない症例の中に家族発生の症例もあり、現在別のターゲット遺伝子の解析を行っている。また、NFやAVMといった他の症例を併発している症例においても遺伝子解析を行っており、RNF213以外のもやもや病あるいは頭蓋内動脈狭窄に関わる遺伝子の発見を目指している。また、RNF213変異ありの家族に対してスクリーニングを行ったのが35例であったが、そのうち21/35(60%)例でRNF213変異を認めた。さらに7/21(33.3%)例で血管病変を認め、1例で手術を施行した。これまでの結果から、もやもや病患者のうち、RNF213変異は71.3%に認められ、過去の報告と比較しても本県も同様の結果であることが明らかになった。また、RNF213意外にも関与している遺伝子があることも明らかで、これまでにもターゲット遺伝子は報告されているが、未だRNF213ほどの関連性の高いものは発見されておらず、単一か、麩食う数の遺伝子が関与しているかも含め明らかにしていく必要があると考えられる。スクリーニングについては20%で血管病変が発見されており、積極的に考慮することが早期発見、早期治療に結びつく可能性を示唆している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
RNF213以外のターゲット遺伝子の選定、発見のため
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Strategy for Future Research Activity |
RNF213以外のターゲット遺伝子のさらなる選定、分析を迅速に行っていく。
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Causes of Carryover |
ターゲット遺伝子の選定及び分析に時間を要しているため
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