2019 Fiscal Year Annual Research Report
HSVtk遺伝子導入Muse細胞を用いた膠芽腫治療戦略と生体モニタリングの開発
Project/Area Number |
17K10861
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
山崎 友裕 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (40781050)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
難波 宏樹 浜松医科大学, 医学部, 教授 (60198405)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 自殺遺伝子幹細胞療法 / HSVtk遺伝子 / PET |
Outline of Annual Research Achievements |
単純ヘルペスチミジンキナーゼ(HSVtk)遺伝子導入幹細胞を用いた自殺遺伝子幹細胞療法に関するin vitroバイスタンダー効果、遊走能、in vivoバイスタンダー効果、遊走能、またHSVtk発現幹細胞を脳内移植後100日間腫瘍形成が無いことを示した安全性確認実験を行い、現在臨床応用に向けた追加実験とGMP基準に準じた細胞製剤化を指向した企業連携を進めている。臨床応用を視野に入れた場合、移植後のHSVtk発現幹細胞の腫瘍内分布をモニターすることはGCVの投与期間を決める上で重要な情報である。そこでPETを用いたHSVtk発現幹細胞の生体モニタリングの開発のためPET分子プローブとして9-(4[18F]fluoro-3-hydroxy methylbutyl)guanine(18F-FHBG)を作成した。予備実験としてヌードマウス脳内にHSVtk遺伝子導入U87ヒトグリオーマ細胞を当該細胞数移植し小動物用PETにてイメージングを実施したところ検出に至らなかった。作成した18F-FHBG分子プローブのHSVtk反応性については問題なきことを確認した。また予備実験で使用したHSVtk遺伝子導入U87ヒトグリオーマ細胞についてはガンシクロビルに対する反応性は良好であり、予備実験で使用した材料に関しては問題ないことを確認した。原因として、マウスに移植したHSVtk発現幹細胞数がPETの検出感度に達しなかった可能性があり、移植細胞数を増やすべく、使用する実験動物をラットに変更し実験を進める計画とした。ここまでの進捗状況としてはやや遅れがあり、最終年度の計画を並行して遂行することとした。患者由来悪性グリオーマ細胞株に対するin vitro、in vivoバイスタンダー効果並びに遊走能の検証を行い、実臨床反応を反映したデータを得るべく、複数の組織型由来の細胞株に対する有効性を検証する。
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