2019 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of the immunotherapy targeting WT1 against grade 2/3 glioma and its promoting and inhibiting mechanism in the brain.
Project/Area Number |
17K10881
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
泉本 修一 近畿大学, 大学病院, 准教授 (40324769)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 天美 近畿大学, 医学部, 教授 (00233776)
奥田 武司 近畿大学, 医学部, 講師 (10340796)
藤田 貢 近畿大学, 医学部, 准教授 (40609997)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 神経膠腫 / WT1 / 悪性脳腫瘍 |
Outline of Annual Research Achievements |
マウス担脳腫瘍(神経膠腫)モデルおよびヒト神経膠腫においてWT1ワクチン治療前後の局所での獲得性免疫動態を明らかにし、グレード2/3神経膠腫に対するWT1ワクチン治療の開発を行うことを本研究の目標としていた。 Ⅰ: 正常マウスおよび担脳腫瘍(203G由来)マウスを作成した。それらに対して脳組織でCD4陽性細胞、CD8陽性細胞を免疫組織学的に同定し、その集族や時間的動態を明らかにした。コントロールとして行った正常マウスに比較し、担脳腫瘍マウスの脳では、限局性であったが免疫担当細胞の集族が認められ、局所獲得免疫細胞として評価した。マウスclass Ⅰ拘束性WT1ペプチド(CTLエピトープ)を投与し、その免疫反応、組織反応を詳細に検討した。 Ⅱ:ヒトにおいて、グレード2/3神経膠腫初回摘出時および再手術時の腫瘍組織および辺縁組織を用いて検討した。それぞれの腫瘍組織において、WT1の発現およびCD4、CD8陽性細胞を免疫組織学的に同定し、その免疫担当細胞の集族を明らかにした。全ての腫瘍細胞でWT1は発現されていたが、グレード2神経膠腫に弱い傾向があった。WT1ペプチド投与下での局所獲得免疫細胞を同定は、皮下組織で可能であり、長時間の免疫維持が確認された。WT1ペプチド投与下での局所獲得免疫細胞を同定したが、再開頭での局所獲得免疫は該当する患者が発生せず同定できなかった。Grade 3でテモゾロミド化学療法下でのワクチン治療で血中リンパ球の総量は減少を認めたが、WT1キラーT細胞の頻度はやや上昇しており、化学療法下でも免疫反応は確保されていた。免疫変動因子の可能性があるステロイド併用治療時、抗てんかん薬併用治療時の免疫担当細胞の動態解析を行った。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Prediction of IDH and TERT promoter mutations in low-grade glioma from magnetic resonance images using a convolutional neural network.2019
Author(s)
Fukuma R, Yanagisawa T, Kinoshita M, Shinozaki T, Arita H, Kawaguchi A, Takahashi M, Narita Y, Terakawa Y, Tsuyuguchi N, Okita Y, Nonaka M, Moriuchi S, Takagaki M, Fujimoto Y, Fukai J, Izumoto S, Ishibashi K, Nakajima Y, Shofuda T, Kanematsu D, Yoshioka E, Kodama Y, Mano M, Mori K, Ichimura K, Kanemura Y, Kishima H.
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Journal Title
Sci Rep.
Volume: 30;9(1)
Pages: 20311-20318
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Intravascular Lymphoma Presenting as a Cavernous Sinus Tumor.2019
Author(s)
Kawai S, Okuda T, Fukui A, Sanada Y, Yoshikawa K, Morikawa M, Kuwahara M, Maenishi O, Morita Y, Izumoto S, Kato A, Matsumura I, Kusunoki S.
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Journal Title
Intern Med.
Volume: 15;58(14)
Pages: 2085-2089
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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