2017 Fiscal Year Research-status Report
The Effect of Simple Electric Muscle Stimulation for Deep-venous Thromboprophylaxis
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17K11095
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
黒岩 政之 北里大学, 医学部, 講師 (60306561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阪井 茉有子 北里大学, 医学部, 助教 (80648767)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 電気的筋肉刺激 / 血流うっ滞改善 |
Outline of Annual Research Achievements |
医療用弾性ストッキング(Graduated Compression Stockings: GCS)は本邦で最も汎用されている深部静脈血栓症予防法だが、下肢の血管疾患や病的肥満など体形の問題などで着用できない場合がある。また本邦の予防ガイドラインで推奨される間歇的空気圧迫装置(Intermittent Pneumatic Compression: IPC)もGCS 同様に体形やサイズの問題が生じた場合、装着することができない。 一方で電気的筋肉刺激(Electrical Muscle Stimulation: EMS)は、わが国では予防に推奨されていないが、サイズや体形に影響されずに用いることができ、欧米ではエビデンスに基づき予防に用いられ、専用の医療機器も販売されている。一方、わが国でEMSは、深部静脈血栓症(Deep Vein Thrombosis: DVT)予防には用いられていないが、同様の機能を持つ家庭用の簡易式EMS が多数市販されており、値段もIPCより安価である。これら医療用EMSと簡易EMSは、原理や使用法は同じで、使用目的が医療(DVT予防、リハビリテーションなど)か、家庭用(マッサージ、筋肉トレーニング)かの違いだけである。 そこで今回我々は健康成人を対象に、わが国で販売されている幾つかの家庭用の簡易式EMS を用いて、下肢深部静脈のうっ血改善効果の有無を、超音波パルスドプラを用いた評価法で研究する。 一方で下記に述べる理由により、研究実施計画書の通りには遂行できなかったため、研究実績としては特にない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は健康ボランティアを募集し、市販されている高価ではないEMSをもちいる、という点で当施設の倫理委員会の承認を申請していたが、あらたな医療機器を導入するのであれば第2相臨床試験に相当するなどの指摘をいただき、年度末まで許諾を得られずに経過した。また、再申請において倫理委員会の許可を得たが、申請書に登録していたEMSの一部の機種が販売終了となった関係で、本年度は、研究計画立案通りには遂行できずに終わった。 現在、次年度は研究を遂行できる状況が整った事で、研究実施計画書の遅れを取り戻すべく、プロジェクトを遂行していきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
1)選定した2機種を購入し、電気刺激の設定を確定する。 2)インターネットの麻酔科HP、麻酔科フェイスブックページおよび病院および医学部内に研究協力者募集ポスターを掲示し、通常の診療業務時間外である平日夕方18:00以降から約60分の拘束時間でかつ2回の来院が可能で、除外基準に当該しないものを募集する。 3)健常ボランティアに、市販されているEMS(2種類、1500 円~6000 円前後のものを選択)を装着し、文献で推奨されている刺激法(0.05ms、10Hzあるいはそれに近いもの)を用いて、下肢血流うっ滞改善効果があるかを調べる。超音波パルスドプラをもちいて、安静臥床時における深部静脈(膝窩静脈、総大腿静脈)の血流について、下記の項目を評価し、EMSの血流うっ滞改善効果の有無を明らかにする。次年度中にすべてのデータを取りそろえ解析する。 4)次々年度には一般公開(学会、論文等)できるよう準備する。
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Causes of Carryover |
先に述べた理由のごとく、研究が遅延して、予定した消耗品の購入や人件費が使用されなかったため、その分を次年度に繰り越して使用する予定。
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