2019 Fiscal Year Annual Research Report
Genetic research on mechanisms of opioid system and carcinoma
Project/Area Number |
17K11101
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
猪股 伸一 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10282352)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 麻薬性鎮痛薬 / 痛み / 癌 / 遺伝子 / 遺伝多型 |
Outline of Annual Research Achievements |
麻薬性鎮痛薬は癌細胞を分化させるという。内因性のオピオイド(以下OP)は免疫系も調節し、OP受容体は癌細胞にも発現。乳癌ではエストロゲン受容体が内因性OPに制御され、OP受容体遺伝子変異は危険因子とされている。変異型アリル患者では乳癌罹患率低下または増加の両方の報告がある。一因として、海外の変異型頻度は少なく、homo変異型を独立群とした3群比較がなされていない。そこで、変異頻度の多い日本で3群比較し、OP変異が乳癌の危険因子となるか研究を進めた。Applied Biosystems 7500 Fast Rea-time PCR systemを使用しPCR および検出。96 ℃で10sec、60 ℃で1min、45cycleなど条件には適宜変更を加え最適化した。例としてA118G(rs1799971)SNP 検出にはApplied Biosystems TaqMan○R SNP Genotyping Asseys やApplied Biosystems TaqMan Genotyping Master Mixを使用した。 Forward Primer; 5’-CGGTTCCTGGGTCAACTTGTC-3’ Reverse Primer; 5’-GTTCGGACCGCATGGGT-3’ Reporter-1 ; VIC-CTTAGATGGCAACCTGT-MGB-NFQ Reporter-2 ; FAM-CTTAGATGGCGACCTGT-MGB-NFQ などを使用し、適宜変更を加えた。OPRM1 A118G変異は、乳癌の発現に影響しないことが示唆された。現在、多数の周辺遺伝子についても統計解析を進めている。また、乳癌のリスク因子については、患者背景因子を含めて遺伝学的に多角的な分析を加え、発現因子の特定を進めている。最終的には、総合的検討を加え、実臨床使用に応用可能な乳癌リスク分析キットとテーラーメイドのオピオイド投与プログラムの開発を目標に研究結果の解析を進めている。
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Research Products
(2 results)