2018 Fiscal Year Research-status Report
化学療法による腫瘍微小環境変化を標的とした卵巣癌治療開発の基礎的検討
Project/Area Number |
17K11286
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
添田 周 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (00381377)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿久津 英憲 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 生殖医療研究部, 部長 (50347225)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 癌微小環境 / 化学療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
当科での卵巣癌治療患者の病理標本を用いて、化学療法施行後の腫瘍内に出現する炎症細胞(腫瘍随伴マクロファージ、リンパ球)の出現と、線維芽細胞の出現を検討した。すでに報告されている化学療法後の治療効果判定スコアと照らし合わすことで、従来の治療効果判定のクライテリアよりも、より詳細な化学療法後の病理組織学所見を明らかにすることが出来た。さらに、その一部の所見が、予後予測因子となる可能性があることを明らかにした。また、ヒト卵巣癌細胞株と、ヒト由来マクロファージとの共培養実験も継続して行っている。抗がん剤の影響によってマクロファージの腫瘍細胞に対する働きが変化することを、様々な機能解析を行うことで検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
実験で使用する機器のトラブルなどで実験の進行を中断せざるを得ない状況が発生した。
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Strategy for Future Research Activity |
今年はこの2年で得られたことに肉付けをし、さらに臨床との関連性を検討することでよりデータを確固たるものにしていきたい。
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Causes of Carryover |
実験が想定より遅れていることで、使用予定の実験備品の購入がなされなかったため次年度使用額が生じた。実験を遂行していくことで、適切に使用していく予定である。
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