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2018 Fiscal Year Research-status Report

婦人科癌における抗がん剤耐性癌に対する糖脂質を用いた新規治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 17K11295
Research InstitutionToho University

Principal Investigator

田中 京子  東邦大学, 医学部, 准教授 (10286536)

Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords子宮頸癌 / 子宮内膜癌 / 卵巣癌 / 糖脂質 / 抗がん剤耐性 / 遺伝子導入
Outline of Annual Research Achievements

前年度に各婦人科癌組織(子宮内膜癌, 子宮頸癌, 卵巣癌)の組織型別の糖脂質組成を調べた結果、子宮内膜癌(高分化型腺癌, 低分化型腺癌)については分化度の違いと、酸性糖脂質の1つであるスルファチドの濃度に大きな差がみられたことからスルファチドが抗がん剤感受性・耐性の指標になる可能性示唆された。本年度は子宮内膜癌(高分化型腺癌, 低分化型腺癌)のスルファチド発現とがん細胞の性質の関係を明らかにすることを目的とした。スルファチドを持たない子宮内膜癌由来細胞であるSNG-II細胞を用いて硫酸基転移酵素GST遺伝子を導入し、遺伝子導入SNG-II-GST細胞を作成した。SNG-IIとSNG-II-GST細胞についてがん細胞の性質、糖脂質組成、抗がん剤感受性を調べた。抗がん剤はパクリタキセルを用いた。
SNG-IIは敷石状に増殖するのに対し、SNG-II-GST細胞はコンフルエント時にドーム状構造を形成した。両細胞の糖脂質組成を調べると、硫酸化糖脂質が遺伝子導入によって新たに発現していることが確認できた。異なる濃度の抗がん剤を作用させるとSNG-II-GSTの方が感受性であった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

前年度の結果を受けて本年度は子宮内膜癌(高分化型腺癌, 低分化型腺癌)のスルファチド発現とがん細胞の性質の関係を明らかにすることを目的とした。目的を限定し実験を進めたことで効率よく実験を進めることが可能であった。

Strategy for Future Research Activity

前年度、本年度の結果を受け、本年度は子宮内膜癌と抗がん剤タキソールについて検討した。今後は他の癌腫と他の抗がん剤を用いて実験を進めていく予定である。

Causes of Carryover

以前より継続的に実験を行ってきており、予想より物品の調達が少なく済んだために次年度使用額が生じた。
次年度の研究費と合わせて引き続き実験遂行のための細胞株や実験資材、消耗品の購入にあてる予定

  • Research Products

    (1 results)

All 2018

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 卵巣癌由来細胞の糖脂質組成改変による抗腫瘍効果の変化2018

    • Author(s)
      田中京子, 村上 功, 岩田 卓, 青木大輔, 岩森正男
    • Organizer
      第77回日本癌学会学術総会

URL: 

Published: 2019-12-27  

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