2018 Fiscal Year Research-status Report
子宮頸癌におけるCD24高分子ミセルを利用した硼素中性子補足療法の治療戦略
Project/Area Number |
17K11305
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
恒遠 啓示 大阪医科大学, 医学部, 講師 (70388255)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 正美 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (00551748)
大道 正英 大阪医科大学, 医学部, 教授 (10283764)
田中 良道 大阪医科大学, 医学部, 講師 (10625502)
田辺 晃子 大阪医科大学, 医学部, 非常勤講師 (70454543)
佐々木 浩 大阪医科大学, 医学部, 講師 (80432491)
兪 史夏 大阪医科大学, 医学部, 非常勤医師 (80625674)
寺井 義人 大阪医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90278531)
田中 智人 大阪医科大学, 医学部, 講師 (90411363)
藤原 聡枝 大阪医科大学, 医学部, 講師 (90707960)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | BNCT |
Outline of Annual Research Achievements |
硼素中性子捕捉療法(BNCT :Boron Neutron Capture Therapy)は、現在、脳腫瘍、頭頸部腫瘍などで臨床研究が進められている。近年、中性子源として原子炉を必要としないBNCTの開発が急速に進み、実践的な治療の確立が可能となりつつある。当大学施設で平成30年より稼働中である。BNCTとは腫瘍細胞に中性子と反応しやすい10Bを取り込ませ、熱中性子線を照射することで、10Bを多く取り込んだ細胞内部で10Bと熱中性子の核反応が起こり、高エネルギーのα線が発生し10Bを取り込んだ細胞を破壊する。0B化合物で現在臨床研究に用いられているものは、BSH(sodium borocaptate)とBPA(boronophenylalanine)の2つのみである。子宮頸癌細胞株を用いて、BPAの取り込みを確認。その後BPAに代わるミセルを用いた必要な薬剤を必要な場所へ輸送するDrug Delivery System (DDS) を作成予定である。また臨床で得た細胞株を用いヌードマウスに移植したモデルを使用し、DDSの効果を検証していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
ホウ素化合物であるBPAを上回るミセルがなかなか見つけられず、思うような結果が出ていない。臨床から得た子宮頸癌細胞を移植したマウスの作成は、子宮頸癌細胞の採取がなかなか集まらず、数かまだ少ない。
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Strategy for Future Research Activity |
他の分野の論文を参考にしながら、BPAに勝るDDSができるように引き続き、結果が出るように努力していく。
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