2018 Fiscal Year Research-status Report
AQP11からみた内耳水代謝の解明と新たなメニエール病治療戦略の開発
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17K11331
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
小林 泰輔 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 准教授 (30253313)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小森 正博 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 講師 (30565742)
石橋 賢一 明治薬科大学, 薬学部, 教授 (80223022)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | アクアポリン / 感音難聴 |
Outline of Annual Research Achievements |
アクアポリン11(AQP11) KO マウスと野生型マウスで聴性脳幹反応(ABR)を測定した。その結果、4kHzのtone burstではAQP11KOマウスで閾値が有意に高いものの、click音や他の周波数のtone burstによる刺激音では閾値に有意差が認められなかった。最新の報告では、AQP11がマウスの外有毛細胞に豊富に発現していることが示されている。このため負荷をかけて聴覚を測定することにした。負荷はストレス、薬剤、音響などを検討したが、AQP11KOマウスの生存期間や腎機能低下を考慮して、音響刺激を行う事にした。音響刺激の条件について、野生型マウスで予備実験を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
音響刺激実験において、閾値変化に動物による個体差が多く出たため、刺激条件について再検討している。このため、組織学的実験が進行していない。
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Strategy for Future Research Activity |
他施設の音響刺激実験を参考にするため、連携研究者の伊藤広明が、他施設で音響刺激実験の研修を行った。これをもとに、音響刺激の条件を変更、改善して、実験に臨む予定である。
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Causes of Carryover |
麻酔薬などが以前購入されたものを順次使用している。また、組織学的実験の遅れに伴い、染色液などの薬品の支出がなく、「消耗品」の支出が少なかった。また、今年度ノックアウトマウスの輸送がなかったため「その他」の支出が少なかった。本年度は、薬品および動物輸送による支出が生じる予定である。
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