2020 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of candidate drugs for pulmonary hypertension associated with congenital diaphragmatic hernia
Project/Area Number |
17K11505
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
高安 肇 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (10359614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増本 幸二 筑波大学, 医学医療系, 教授 (20343329)
五藤 周 筑波大学, 医学医療系, 講師 (80598889) [Withdrawn]
瓜田 泰久 筑波大学, 医学医療系, 講師 (90361352)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 先天性横隔膜ヘルニア / ラットモデル / ナイトロフェン / 肺高血圧 / TSP1 / CD47 |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者は基盤研究(C)「 エリスロポエチンの先天性横隔膜ヘルニアにおける肺高血圧への有用性の検討( 25462769)」においてCDHモデルの胎児期肝臓、腎臓におけるエリスロポエチン(Epo)の発現低下を認め、胎児期におけるEpoの産生量が低下していることが考えられた。また、肺血管におけるRhoAの発現の上昇を認めた。これらの結果を踏まえて、基盤研究(C)「 先天性横隔膜ヘルニアにおける肺低形成と肺高血圧への薬物治療の研究( 7K1150)」においてEpoのCDHにおける肺高血圧治療への有用性を検討したところ、効果を認めなかった。このため、肺高血圧におけるEpoとRhoキナーゼ両方の系に関わる物質で治療につながる経路の物質としてTSP1とCD47に着目した。 特に肺高血圧の動物実験や臨床検討でも上昇が報告されていたTSP1は、本CDHモデルにても発現レベルの上昇をmRNAのレベルにおいても蛋白レベルにおいても認めた。TSP1のレセプターであり、肺高血圧の調節にとり重要なNOの上流に位置するCD47についても発現レベルの上昇を認めた。免疫染色においてTSP1とCD47の共発現を認め、肺高血圧にとり、両者が強く働いていることが示唆された。また、TSP1の発現調節を行っているRunx3とEgr1の高発現も認め、本CDHモデルにおける肺高血圧の重要なメカニズムの一つを見出したと考えられた。
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